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第11回 旧江津市役所

こんにちは、vibrance建築と街担当のタツです。
この夏出雲大社を参詣してそのあと山陰を友達の車でブラブラとしてきました。
で、吉阪隆正さんの旧高津市役所があるのを見つけてみてきました。遠目になんか変な建物があるとわかるので、アレアレ!あれに行きたいとお願いしたのでした。
実はこの建物の背景、旧ってついてること知らなくて、現役の市役所だと思い込んでいったので傷み始めてる外観と閉まってることにショックをうけてしまいました。新市庁舎への案内もあったので、やばい、この名作も無くなってしまうのか?と。
写真にあるように大きな奇妙な張り紙があって、なんとなく使われてる感もあるので希望を持ちながら外部の写真撮って、一周回って立ち去りました。
1962年竣工のこの市役所は、大きなピロティでわかるように師のコルビュジエ譲りの大胆なボリューム処理で目をひく建築物です。当時の経済状況や地域性も考慮され、高価な建物ではないですが細部に渡るまで神経を使った(ディテールに手仕事がかなり多くあるのはその方が安かったからです)美しい建物です。
実は、これらの年代に建った名建築が、耐震補強や耐用年数からくる補修問題で数多く失われていっています。特に地方には多くの予算がなく補修するお金がないという現実はどうしようもないのです。
幸い江津市は存続を前提とした売却を検討しているようで、みんなでいい知恵を絞って残していきたいものです。

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