見出し画像

黒いエレキギター

ドラムがやりたかったんだけど、手と足があんな風に動く訳なく断念。
そもそも音楽的センス皆無なわけで、楽器に手を出す事自体が間違いだったのかもしれない。

だけど、カッコいいじゃん。

楽器。

ウチの地元には珍しい小学生のバンドサークルみたいなのがあった。
そこに入ればドラムやれるんじゃないか?
と思ったので、入る事にした。

当時はドッヂボールクラブにも入っていたのだが、なんと練習日が被っている。
体格が良く、力もあったためドッヂボールクラブで幅を利かせていた。

しかし、俺はドラムがやりたい!!!

だからドッヂボールクラブを捨てた。

そしてバンドサークルに入ったのだ!!!

「これでドラムが叩けるぞ!!」

と思ったのだけど、どうやら俺には音楽的センスがマジで無かったようで、サークルの指導者に
「と、とりあえずギターからどう?」
と言われ、いつのまにか黒いエレキギターを抱える羽目になっていた。

それはそうだろう。
だってドラムがめちゃくちゃだとバンド演奏が崩壊するもの。
だから指導者も様子が見たかったのだろう。

「なんだこれ?」

ドッヂボールの友達からは裏切り者扱い
結局、大きい太鼓鳴らし方はわからないままだ

「なんでギター持ってんだ?」

という事で、俺はやりたくもないギターを始めたのだった。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?