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地方銀行のバンカーがソーシャルビジネスの世界に飛び込んで感じたこと
私のソーシャルビジネスとの出会いは2024年4月、福岡銀行からボーダレス・ジャパンへ出向したことがきっかけでした。
お恥ずかしい話、それまでソーシャルビジネスという単語も、ボーダレス・ジャパンという会社の存在も知りませんでした。出向が決まり、ボーダレス田口社長の著書「9割の社会問題はビジネスで解決できる」を拝読し、すごい会社があるものだなあと感心したのを覚えています。
これまで私は、地方銀行の一行員としてのキャリアを歩んできました。福岡県内外の支店で勤務し、地域の法人・個人のお客さまを担当したのち、銀行の企画部門にもわずかながら在籍しました。
目の前のお客さまのために銀行員として何ができるか?という視点で、お客さま本位の営業活動の先に「いかに収益を獲得できるか」というスタンスで仕事を行ってきました。もちろん更にその先には、地域社会の発展に貢献しているのだと思います。
しかし、ボーダレスが行うソーシャルビジネスは、ビジネスという手法は変わらないものの、より直接的に良い社会をつくることを目的とし、これまでの自分の仕事に対するスタンスを一回りも二回りも大きなものさしで測っていると感じました。
そして、このより直接的に良い社会をつくるという視点を、地方銀行をはじめ、地域を牽引する地場企業こそが持たなければならないと感じました。(あくまで私個人が持てていなかっただけですが。)
行政と地場企業、そしてその地域に関わりのある人々が連携してより良い社会づくりを本気で目指していくことが重要です。私も二歳の娘と一歳の息子がいますが、今の子どもたちが少しでも将来に希望を持てるように、そして彼らが大人になったとき、今よりも良い社会が実現できるようになればいいなと本気で思います。
ボーダレスでは、ほんの少しだけでも、日常のどこか一部分だけでもより良い社会づくりに目を向けてもらえるよう、2023年11月、ふるさと納税forGoodというポータルサイトを開設しました。このポータルサイトは、「日本一ソーシャルグッドなふるさと納税」を目指しています。
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選べる返礼品は「土壌を汚染しないように無農薬で生産された農作物」や「アニマルウェルフェアの観点から畜産動物に配慮した環境で生産された畜産品」など。
納税資金の使い道も、従来の「〇〇の事業」といったざっくりしたものではなく、事細かに事業の詳細を説明しており、より寄付者の意思を反映させやすいものになっています。
ただふるさと納税をして返礼品を受け取るだけで、地域で頑張る事業者や行政の職員の方を応援できる。そんなふるさと納税のポータルサイトです。
皆さんはふるさと納税をしたことはありますか?
私自身、これまでふるさと納税をしてきましたが、もちろん目当てはお得な返礼品でした。特に思い入れがある地域でなくても、ただただ魅力的な返礼品というだけでふるさと納税をしていました。
しかし、ボーダレスでソーシャルビジネスに触れ、身の回りの消費行動を少しでも社会に良いものに変えられればと思い、今年のふるさと納税は、ふるさと納税forGoodで行いました。
地域を想って行う本来のふるさと納税に立ち返る。そんなきっかけを与えてくれるポータルサイトです。これまで、ふるさと納税の制度そのものに疑問を感じていた方も、ふるさと納税forGoodであれば、もう一度検討をしてもらえるのではないでしょうか。
とはいえ、まだまだ賛同をいただいている自治体は決して多くありません。将来的には、日本全国どの自治体でも、ふるさと納税を通して良い地域社会づくりにより直接的に貢献できる状態をつくるために、これからもボーダレスの挑戦は続きます。
少しでも関心をもっていただけた方は、年末のお忙しい中かと思いますが、サイトを覗いてもらえると嬉しいです。
▼ふるさと納税forGood▼
https://furusato-forgood.jp/
▼株式会社ボーダレス・ジャパン▼
https://www.borderless-japan.com/