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なぜJリーグクラブには株主・スポンサー向けのHPがないのか?

つい先日、サッカーフリークたちとこんな話題になった。

「Jリーグクラブの主な収入源は何か?」

という話題だ。

入場料収入・広告料収入・グッズ販売・etc…

皆さんは、もちろんおわかりだと思いますが、その会では見事に全員が間違えた。

全員が間違えいを選んだ理由とは??

まずメンバーがなんと答えたかというと「入場料収入」だ。

なぜその答えを選んだかというと、先にこんな話をしたからであろう。

JクラブのHPは大体どこも似たり寄ったりだが、このHPをみて誰を対象にしてると思いますか?

と聞いたからである。

そうです、ファン・サポーター向けに作られているのである。

試合の結果、次の試合のチケット、グッズのネット販売、などなど大勢のお客さん向けに作られている。

しかし、実際の収入の比率は、入場料収入と広告料収入では、1・3もしくは1・4くらいで広告料収入が多い。

あの一試合5万人あまりを集める浦和レッズでさえ、差はあまりないものの広告料収入を上回ることはできない。

なのに、大きなお金を支援してくれるスポンサー向けではなく、少額の顧客向けにサイトは作られている。

もちろん、件数で見ると、スポンサー件数は精精数百件、ファン・サポーターは数万から数十万人という数になるので、それも悪くないだろう。

しかし、企業はスポンサーになりたいとHPをみても、その金額を掲載しているクラブはほとんどない。

小口の10万〜100万程度なら掲載しているところもあるかもしれないが、ユニフォームスポンサーがいくらなのか?トレーニングウェアスポンサーがいくらなのか?は見つからない。

ではなぜJクラブはスポンサー料を掲載しないのか?

それを考えてみたが、実は大した理由がないのではないかと思う。

現在J1〜J3まで、約50クラブがリーグに加盟している。

そのクラブの大半は、Jリーグ開幕当初のオリジナル10のクラブをモデルにしながら作ってきたと思われる。

私も2つのJクラブで働いていたことがあるが、スポンサーのセールスシートやHPの作り方なども、やはりオリジナル10をまねるような形で作ってきた。

なぜならオリジナル10が経営規模も大きく、手っ取り早く真似できる企業だからである。

しかし、これらは地域密着型を理念に掲げるJリーグのモデルになるクラブなのだろうか?

別にクラブにイチャモンをつけようっていうのではない。

しかし、オリジナル10は全てではないが、日本リーグから企業チームとして活動をしており、実際リーグが開幕して20年がたった今でも、メインスポンサー(当時の企業名)が変わらないのである。

なのに、後進クラブはそれらのクラブの真似をする。

実際にオリジナル10のほとんどの企業は、ずっとメインスポンサーは変わらないし、募集する気もそんなにないだろう。集めなくいいからHPに掲載しないのである。

逆に言えば、トヨタがグランパスにいくら出しているか、日産がどれだけマリノスにお金を使っているかということは公表したくないだろう。

サッカークラブではなく、スポンサー企業の株主から費用対効果を求められることもあるからだ。(まぁ大体見当は付いていると思うが)

大企業がJクラブの赤字をどれだけ負担しているのか?なぜシーズン終わりに近いこの時期にお金が動いたのか?

そんなことは公表して欲しくないだろう。

なぜ?Jリーグクラブには株主・スポンサー向けのホームページがないのか?

メインの親会社がないJクラブはなぜスポンサーを募集しないのか?

もっと広く、クラブに投資したい、クラブの支援をしたい、クラブを使って儲けたいという企業を募集すべきである。

こんな話をすると、「Jリーグクラブは金儲けの道具じゃない!」

とか怒ってくる方がいそうだが、あえて言わせてもらう。

「クラブは金儲けしないといけない!」

私の経験から、この様な意見をいう方は、大概お金を落とさない客だ。

上でも書いた様に、少ない数のスポンサーが多くの収入源である。

数万人〜数十万人もいるファン・サポーター向けに安い商品を売るのも大事だが、株主やスポンサー向けにHPを作った方が、少ない対応で大きな額を集めることができるだろう。

こうやってしっかりお金を集めて、いい選手でいいサッカーを見せた方がよりお客さんも集まるだろう。

実際、J2やJ3だと対戦相手の強弱で入場者数に大きな変化がある。

そして段々順位が上がってくると客も集まりだすし、下がってくるとスタジアムに足を運ぶ人も少なくなる。

だったらしっかりとお金を稼ぎ投資してクラブを大きくした方が良い。

そのためには、株主を集めたりスポンサー広告をしっかり集めた方が良い。

実際に、サッカー以外の大企業をみてみよう。

例えば「トヨタ」を検索すると、「トヨタ自動車WEB」と「トヨタ自動車株式会社」のHPと二つが出てくる。

もちろん「トヨタ自動車株式会社」のサイトから「トヨタ自動車WEB」サイトにも飛ぶのだが、株式会社のサイトは、投資家向けのサイトであろう。

クルマ情報はもちろんのこと、テクノロジー・イベント・CSR・企業情報・ニュース、そして投資家情報がしっかり書かれてある。

販売している車の紹介などは、「トヨタ自動車WEB」の方で詳しくのっており、株式会社の方のHPでは決算報告や財務データなど、法人のことが詳しくのっている。

つまり、HPを目的に合わせて二つ作成しているのである。

ソフトバンクも、企業・IRのページをしっかり設けており、そこをクリックすると、しっかりと会社の情報が掲載されている。しかし、携帯電話の情報をみようとすると、企業紹介のメニューバーは見えなくなり、商品や料金プランが主なページと変化する。

この様に、企業はこの目的の違うステークホルダーに対して、しっかりHPを使い分けている。

それなのに、Jクラブはまだまだそれらの対応ができていない。

小さいクラブ(親会社がいない)は、大きなクラブを真似してはいけない。

彼らとは、生まれた経緯もお金の流れも全く違うからだ。

「サッカーリーグに所属している」

という共通点だけで彼らの真似をしていては一生彼らに勝つことはできないだろう。

本当に地域密着型クラブを作るであれば、地域にサッカークラブでどの様な産業を生み出すのか?

どの様なお金の流れを産むのか?

それをしっかりと整理し、そのあゆみの中で企業にうまく利用されたり、資本を入れてもらったりしながら、地域にどうお金が落ちるかを考えるべきだろう。

Jクラブのホームページは本当に楽しい。選手の情報も可愛いグッズもいっぱい掲載されている。

しかし、お金を産む流れにはなっていないと思う。

グッズはまだ試合会場で多く売れるし、チケットはぴあなどのチケット販売会社で購入する。

ではあのホームページは何を生んでいるのか?

あのホームページで何を得たいのか?

そういったことをもう一度見直す必要があるだろう。


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スポーツで地域課題を解決する。
読んで頂き誠にありがとうございます。 小さな町のクラブをJリーグに昇格させる。 不可能な話に聞こえるかもしれませんが、過去他のJクラブを昇格・経営してきた僕には、道筋がみえています。 このnoteで自分の給料を捻出したいと思います!支援のほど何卒よろしくお願い致します。