徳は孤ならず、必ず隣あり
この言葉は、「オシムの言葉」などの著者、木村元彦さんが、FC岐阜時代の当時の社長、今西さんについて書かれた本のタイトル「徳は孤ならず」で知った言葉だった。
学生時代そんなに勉強してこなかった僕にとっては「論語」は本当になじみがなかったので、恥ずかしながら知らなかったが、これをきっかけに意味を調べたのだ。
「徳は孤ならず、必ず隣あり」とは、
徳ある人またはその行為は、孤立することなく、その感化を受けて追慕する人または追従する人の行為を生み出すことになる。
道義を行なうものには、必ず理解者と助力者が集まる。
という意味の様だ。
ここで出てくる”徳”って何??
についても少し説明すると・・
徳は5つに分類でき、
仁:人を思いやる気持ち
義:なすべきことをなそうとする気持ち
礼:人を思いやる態度や行動
智:道理・知識をよく知っていること
信:誠実で信頼できる姿勢・言動
これらを心掛けている人は孤立することはない。
という意味だ。
よく経営者は孤独だと言う。
本当にその通りだと思う。
当時、そばで支える役割だった僕らが、どんなに今西さんを尊敬し、慕い、信頼して動いていたとしても、決断を下し、責任を取ることができるのは、たった一人なのだ。
じゃ経営者は徳をつんでいないのか?と言うともちろんそうではない。
経営者本人は、孤独を感じ一人で責任の下決断をしなければならないが、徳を積んできた経営者のその思いや考え哲学は、必ず誰かに伝わっている。
現に、今僕達今西チルドレンは(自分でそう呼んでいる訳ではありません。森保一日本代表監督に昨年そう呼んで頂けました!涙、もちろん森保さんご本人もそうです。)岐阜を離れ、宮崎の地で新たに集まっても、その考えや哲学の下、徳を積んで行く道を選び行動している。
またその仲間の中でも、必ず経営者は一人選出しなければならない。
そして、また孤独を感じながら行動していく。
しかし、この孤独は必ずしも辛い寂しいものではない気がする。
修行とまで呼ぶと大げさに取られるかもしれないが、経営者という立場に身を置くということは、この孤独を楽しんでいく、そして成果だけが評価基準だと自覚し突き進んでいかなければならないと思うのだ。
俺がやるしかない。
そんな気持ちをしっかりもち、誰かに気を遣う事はなく、会社の達成すべき目標のために、日々立ち向かっていく。
きっと今は理解できない人もいるだろう。
でも、理解できることだけの積み重ねでは、問題は解決しないし、理想は達成されない。
俺がやるしかない。
そんな気持ちを後押ししてくれる言葉を紹介しました。
経営者の皆さん一緒にがんばりましょう!
「徳は孤ならず、必ず隣あり」