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31歳~36歳 組織設計事務所編

宮城県仙台市で設計事務所・工務店を主宰している三浦匡です。

時間が空いてしまいましたが引き続き思い出に浸るシリーズです。

組織設計事務所編です。

100m

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入社し初めて担当したのが延床面積約50,000㎡28階建て高さ約100mの分譲マンションでした。
これまで担当した物件で最大でも3階建て、または延床面積3,000㎡だったため正に未知の世界...。
建築士試験で目にした紙面上の難しい文言が日常的に飛び交います。
これまで扱った住宅規模だと法令集(建築に関する政府の公布した法律や命令あるいは地方公共団体の条例や規則が掲載されている本)をチラ見程度で何とかなっていましたが毎日ガン見でした。
先輩方にご指導を仰ぎ、毎日ひぃひぃしながらもなんとかこなしていました

当初、分譲マンションと言えば基準階の平面が縦に積み重なっていて、失礼ながら単純な設計なんだろうなぁと考えていたのですが....。そんなことは全くなくむしろ建築基準法や関連法規、条例等、断熱遮音などの性能を確保しつつ、コストバランスなどの知識を終結させた、なるべくしてなる建築物でした。

また言い換えれば分譲マンションは商品で連法規の緩和要件をビシバシと使いまくりいかに無駄なコストを抑え、より価値を最大化するというのが、設計の肝となります。
関連法規や条例はもちろんですが、ハイスピードで高い精度の作図するなど貴重な経験を積ませていただきました。


素晴らしき上司

集合住宅チームに属していましたが保育園の担当にもなりました。
ベテラン上司とチームをつくり木造約1,000㎡の保育園です。ちょうど娘が保育園に通い始めた時期だったため身近に感じて設計がとても楽しかったです。
設計がまとまり工事期間中、インフルエンザにかかり数日会社を休んでいた時期がありました。
療養中、現場監督が上司に質疑連絡をしたそうですが
「私が決めて指示を出すことはできる。ただしあの現場は三浦くんが担当だから少し待ってほしい」というやりとりがあったそうです。
工事が終了し現場監督と打ち上げの席でその話を聞かされ、僕を成長させるための配慮に心うたれました。

自邸

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2人目の子供が生まれ、住まいが手狭になり自宅をたてることとしました。
土地を購入し仕事と並行して設計を進めていたため、なかなか進まず2年後に竣工。固定資産税をたっぷり納税させていただきました....。

設計は自ら行い、施工は知り合いの工務店さんに依頼しました。
一般的な家づくりの場合、営業さんが全体のコーディネートをしてくれますが、三浦邸の場合は不在...。
大事な「お金関係」については自ら進めなければなりません。が全く分からない。まずどこの銀行にするか。どういう手順でお金を借りるかなど手探りで進めました。

ハウスメーカーさんや工務店さんなどでは常識的なことだと思いますが、家づくりって「設計と施工以外にもやることいっぱいあるじゃん!」とその時初めて痛感しました。


営業設計現場監督

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手探りではありましたが登記も自ら済ませ無事竣工しました。

仕事の方ではまたしても数万㎡を担当していたのですが、僕にとっては規模が大きく分業にならざるをえず、やりがいを感じることが難しくなってきました。
これまで大小、多様な用途の設計をしてきて自分にとってやりがいを感じる仕事は、全体を見渡すことができる規模で設計から施工まで一貫してお施主さんに携わる仕事。であると感じ始めました。

そこで、これまで設計、施工経験し、営業を加えれば一人で「営業→設計→施工(現場監督)」とこなすことが出来き、まさに一貫してお施主さんに携わることができる。と考えました。お施主さんにとっても最初から最後まで併走する営業設計現場監督であればより安心していただけるのでは!と


次回は工務店の営業マンになる!です

最後までお読みいただきありがとうございました!

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