大誤算と治療の断念
オプチューンを始めるにあたって、内科的副作用は一切ないと説明されていたし、パンフレットにもそう書かれていた。真っ先に挙げられる副作用としては頭部の肌荒れ。それくらいだった。
このオプチューン、前後左右でアレイを貼り、そこから伸びるコードを装置に繋ぎ、電磁波を流して治療するというもの。電極と電極との間を行き交う電磁波により悪性細胞に働きかけ、細胞を破壊することができるそう。
その人その人に合わせてプログラミングをするといっていたので、アレイか装置かになにかが個人仕様にカスタマイズでもされているのかと思ったら、そうではなかった。アレイを貼る位置を個人で変えると。流れるものもアレイもみんな一緒。貼る位置だけ個人によって変える。
それ、貼る人の腕に治療の全てがかかっているってこと?大丈夫なのそれ?
お気づきの通り、この治療は自分ひとりではできない。髪の毛を剃れないし、アレイを貼ることもできない。私は両方とも母がやってくれていた。
治療が貼る位置にかかっている、つまり自分の腕にかかっていると知り、母もびっくり。母も私も治療に対して一気に不信感を抱いたのは致し方ないのではないだろうか。
結局、私のオプチューン生活は、当初の目標である3ヶ月を大幅に下回る結果となった。
装置とバッテリーで重さは約1.5キロくらいだったか。500ミリのペットボトルを常に3本担いで日常生活を送っているのだから、とにかく重い。が、これは前情報で知っており、想定の範囲内。
私にとって全くの誤算だったのは、頭が暑い!ということである。
頭部のアレイは常に38度位になるようになっているらしい。
いや、どういうこと。
冬でも頭が暑くておかしくなりそうなのに、これ真夏もやるの?
冬にも関わらず、頭が暑くて暑くて夜も眠れず、自律神経がもうめちゃくちゃになり、極度の食欲不信に陥りともう散々。血液検査の結果も低下していたこともあり、わずか3週間でやめました。オプチューン。
まさか自分でも1ヶ月続かないとは思わなかったけれど、でもまともな生活ができなかったのでこれでよかったかと。
髪の毛を剃り続けることよりも、頭部の痒みよりも、バッテリーの重さよりも、なによりも頭部の暑さとアレイの匂いが耐えられず、やむなくリタイアとなりました。
でも、やめてから精神的にも肉体的にも元気になったからよしとしよう。
(医学的な見解ではないことをご承知おきください。あくまでも素人の実体験を踏まえた上での判断です。)