無職日記-23
この年末年始は仕事がめちゃくちゃ忙しくて、日中は肉体労働、夜はPC作業の残業を月ウン十時間したあと、遅くに帰宅して同人誌の漫画を描き、土日は朝から晩まで漫画を描く、みたいなハードスケジュールをこなしていた。2月のCOMITIAにサークル参加予定で、それに向けて頑張っていたという理由はあるにはあるが、とにかく必死に頑張っていた。そんな状態だから睡眠も浅く、出張ドライブで運転中もウトウトしそうになって、今思うと危なかった。
そんな生活から仕事というものがすっぽり無くなると、さぞかし創作がはかどるんだろうなぁと思いきや、特にそこまで劇的に多くなったかといえばそうではない、というのは以前の日記にも書いたっけ。
でもそれは仕方ないというか、これまでが異常なんだろうなと思う。仕事で疲れ、帰宅後の漫画執筆で疲れ、浅い睡眠で朝食や弁当を作る気力もなくコンビニで済ませ、そのまま夜も外食で済ませてしまってすぐ帰り漫画を描いてまた疲れるというのは異常だ。短期間ならいいけど、続かない。世界的に流行りのサステナブル、とは真逆のスタイルである。
でもその異常さは現代において推奨されている理想的働き方と繋がっていて、作業効率の上昇や無駄の削減、集中と選択、とかそういう言葉で、より密度の濃い生産的日々ぼくらは強いられるようになっていく。スピードをあげないと稼げないし、世界に取り残されてしまうということなんだけど、やっぱりこれは人間として無理しているところが多いんじゃないか。そしてそこからこぼれてしまう人も当然多くて、でもその救済策があまり無いのも悲しいところである。人間はそんなに効率的にはできてないのだから。
とかいいつつ、体力・心理的にも限界状態でこそ作り出せる創作物、みたいなのは存在するのはたしかで、それを否定するつもりもないのだけど。とはいえやっぱりその状態は長くは続かないよなぁ。創作するときだけ鬱状態になるような装置があれば便利かも、とか思った。周りの人間はめちゃくちゃ迷惑しそうだけど。
今日のお遍路スケッチは、Day4「鮎喰川」。あまり聞かない川だけど、めちゃくちゃ清流。ここで食べるおにぎりは最高!徳島県の神山町。構図がややマンネリになっているのでいろいろ工夫したいけど無理はしない。続けることが目標なのでね。
今日の山頭火
「ひつそり咲いて散ります」
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