少なめの水で美しさが長持ちする、愛され上手なカーネーション。 〜カーネーションを少しでも長く楽しむ お手入れのコツ〜
今回も人気のある花の中から、「カーネーション」のお手入れについてご説明いたします。母の日のイメージが強いかもしれませんが、切花の出荷量第2位(※)であることからも分かるように、一年を通して様々なシーンで活躍するお花です。どのようなお手入れが適しているのか、詳しくご紹介いたします。
バラやユリなどと並び、ポピュラーな花のひとつとされる、カーネーション。一時期は、カーネーションといえば赤やピンク単色といったものが一般的で、母の日でもカーネーションにこだわらず時節のシャクヤクやアジサイなどを贈る方が増えるほど、人気が低迷したこともありました。
しかし、シックなニュアンスカラーや複色の品種も増えたことにより、母の日はもちろん、1年を通じて再びカーネーションの人気が復活しています。
バラほど咲き方や花弁(花びら)の形のバリエーションはありませんが、バラと同じように、1本の茎に一輪の花が咲く〈スタンダードタイプ〉と1本の茎に枝分かれして複数輪の花が咲く〈スプレー(SP)咲きタイプ〉があります。花弁は重なりが美しい〈バラ咲き〉や縁がギザギザした〈フリンジ咲き〉が定番ですが、〈フリル咲き〉や〈スター咲き〉、〈ナデシコ咲き〉といった変わり咲きもあります。
日持ちがよく扱いやすい花ですが、茎は腐りやすいので生け水は浅めにし、こまめに水かえと切り戻しをしましょう。
エチレンガスの影響を受け易いので、熟した果物やタバコの煙などには近づけないほうが良いでしょう。
切花栄養剤は、花色が鮮やかになり日持ちも伸び効果的です。特に〈スプレー咲き〉は蕾の開花が促進され効果的ですが、固く小さな蕾は咲かないことも多いので最初から取り除きましょう。
お花屋さんで選ぶ場合は、花びらに張りがありガクがぎゅっと引き締まっているものを選びましょう。品種にもよりますが、葉はくるんとカールしているものが元気な印です。
雄しべが出ているもの、ガクが茶色く変色していたり割れているものは鮮度が悪いので気をつけましょう。
また、元気な花でも節は折れやすいので注意しましょう。
〈スプレー咲き〉の切り分けは、1本1本がなるべく長くなるように、中心の太い茎を、枝分かれしている細い茎と繋げたままカットすると飾りやすくなります。この方法はトルコギキョウなど他の〈スプレー咲き〉の花にも応用できます。
花びらは傷つきにくい花ですが、+hanaでは配送中に少し潰れてしまう可能性もあります。その場合は、ガクを指で優しく押し戻してあげると元の形に戻ります。
どんなイメージのアレンジや花束にも合う器用さが魅力の、カーネーション。+hanaで一緒に届くお花より、比較的長持ちすると思います。お手入れをしながらお好きな花を加えたり、色々な組み合わせを楽しんだりしていただけると嬉しく思います。
※農林水産統計 令和3年6月29日公表 令和2年産花きの作付面積及び出荷量より
カーネーションを楽しむポイントのおさらい
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★生け水は「浅め」で。
★エチレンガスの影響を受けやすいので、熟した果物やタバコの煙には近づけない。
★小まめに水かえと切り戻しをしましょう。
★切花栄養剤を活用しましょう。
★スプレー咲きの切り分けは、それぞれなるべく長くなるようにカット。
★選ぶ時は、花びらに張りがありガクがぎゅっと引き締まっているものを。
(品種にもよりますが、葉はくるんとカールしているものが元気な印)
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