蕾もキュートなガーベラは、まっすぐな茎をいつも綺麗に。〜ガーベラのお手入れのコツ〜
今回は12月15日出荷でお届けした「ガーベラ」のお手入れについてご紹介します。比較的手頃な価格で一年中出回り、お花屋さんの店頭でもよく見かける親しみやすいお花です。この「ガーベラ」を少しでも長く楽しめるよう、適したお手入れ方法を試してみてください。
スッと伸びる茎に幾重にも重なりながらパッと開く明るく陽気な花姿から、元気をもらうという人も多い、ガーベラ。色や咲き方のバリエーションも豊富です。
・同じ大きさの花びらがパッと広がって咲く、一般的な〈一重咲き〉
・花びらの上に小さな花びらが重なるように咲く〈半八重咲き（セミダブル）〉
・大小の細かい花びらがたくさん重なり合うように咲く〈八重咲き（フルダブル）〉
・八重咲きよりさらに花弁が多い〈ポンポン咲き〉
・花弁が細く先端が尖ったシャープな印象の〈スパイダー咲き〉
・花弁一枚一枚がうねるように波打った状態の〈カール咲き（パスタ咲き）〉
・マリモのような形の品種や葉っぱのような形の〈変わり咲き〉
など、一見ガーベラとは思えないようなものもあり、個性豊かです。
今週お届けした中には＜パスタ咲き＞もあり、初めて目にされた方も多いのではないでしょうか。
花芯(お花の中心部分)の色が「芯白」と呼ばれる白や薄い黄色や緑のものと、黒っぽい「芯黒」と呼ばれるものがあり、花びらの色が同じでも花芯の色によって雰囲気が変わるのがガーベラの魅力のひとつです。
お花屋さんの店頭でよくみかける品種は、「ジェルミニ」とよばれる直径8センチ程度の中輪タイプですが、10センチを超える大輪咲きや4〜5センチ程度の小輪咲きもあります。
切花ではガーベラはほぼ開花した段階で収穫されるのですが、近年「蕾ガーベラ」とよばれる、蕾の状態で出荷されてバラのように開いていく変化を楽しむ品種もでてきました。キュッと身を縮めている蕾は可愛らしく、花が咲き進む中で花の色が変わるものも。これまでハウスでしか見られなかった変化を見せてくれる蕾ガーベラには、たくさんの魅力が秘められています。
＋hanaでも過去にお届けいたしましたが、開花までの花びらの形状や色の移ろいを感じていただけたことと思います。
ガーベラの茎は空洞で、表面には繊毛(せんもう)とよばれる細かな毛が生えています。このため、茎が腐りやすいので生け水は浅めにしなるべくこまめに水かえをしましょう。切花栄養剤も効果的です。
斜めにカットするとつぶれやすく水が汚れる原因となるため、まっすぐにカットしましょう。茎の断面が茶色く変色している場合は水を吸い上げる力が弱くなっているので、綺麗な断面になるまでカットしましょう。少しずつ切り戻して切り口を常に新鮮な状態にしておくと長く楽しめます。
最後は花だけにして水に浮かべても良いでしょう。平らな形のガーベラは、丸みのある花と違い傾くことなく水に浮かぶので、花瓶に活けたときとは違った表情が楽しめます。
+hanaでは配送中の振動や摩擦による花弁の傷や折れを防ぐ為、キャップ(※花部分についている透明のセロハン)をつけたままお届けしておりますが、飾る際には花弁を傷つけないようそっと下向きに(茎方向に)引き抜いてください。引っかかって引きぬけない場合は、キャップの切れ目を裂くように破くと良いでしょう。
キャップをつけたまま飾ると蒸れてカビの原因となりますので、必ずはずしましょう。
お花屋さんで選ぶ際は、茎が硬くまっすぐなものを選びましょう。また品種にもよりますが、花芯の平たい部分の面積が広いほうが新鮮です。ガーベラは日が経つにつれ花芯部分がモコモコと変化していきます。平たい部分が少ないお花は開花が進んでいる状態なので、鮮度の見極めの参考にしてみてくださいね。
ガーベラを楽しむポイントのおさらい
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★茎が腐りやすいので、生け水は「浅め」で。
★なるべくこまめに水をかえましょう。
★切花栄養剤を活用しましょう。
★茎はつぶれやすいので、まっすぐカット。
★茎の断面が茶色く変色している場合は、綺麗な断面になるまでカット。
★少しずつ切り戻して、切り口は常に新鮮な状態にしましょう。
★花だけにして水に浮かべて楽しむのもオススメ。
★配送時（購入時）についているキャップ（花を覆っている透明のセロハン）は必ずはずしましょう。
★選ぶ時は、茎が硬くまっすぐなものを。
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公式サイト https://tasuhana.com/
＋hana ネネ（プロフィール）
『あなたの楽しみは花のために、花の魅力はあなたのために』をコンセプトとし、季節に合わせた素敵な花を、手ごろな価格でご自宅のポストにお届けするサステナブルな花の定期便「+hana（タスハナ）」の、立ち上げメンバー。元大手生花店で、店長を経験。皆さまのお困りごとが解決できればと、花のメンテや飾り方など、花についてのいろいろな知識をお伝えします。