ニースとシェーブルチーズ
綺麗すぎたニース
画家のアンリ・マティスが好きで、一度は訪ねてみたかったニース。
驚くほど青く美しく、様々な美しさを見せてくれる紺碧の海
澄み渡り、おひるごはんを知らせる空砲の白い雲(その昔、外に出かけると中々帰ってこない奥様を呼ぶために城主が空砲をならしたそう。それが今も続いているそうです)
黄色を基調とした可愛らしい建物
サレヤ広場のマルシェでは、ヒッチコック映画「成金泥棒」でケーリー・グラントが隠れた色とりどりの花が並び、新鮮なフランボワーズ、香ばしいソッカ(ひよこ豆のペースとを焼いたもの。スナック菓子感覚でいただきます)が誘惑してきます。マルシェを見下ろす形で建つ黄色のアパルトマンにはかつてアンリ・マティスが住んでおり、彼もこのカラフルな情景を楽しんだのだろうと思いをはせます・・・・。
空胞の白い雲
↑マティスの住んでいたアパルトマン
町の雰囲気を感じるのについつい夢中になってしまい、お昼はジェラートだけで済ませ、夜は地中海の海の幸をメインにいただくことにしました。
↑フランス一美味しいとのジェラテリアにて、フランボワーズとバニラ香るチョコレートザクザクのものを
充実の朝食に潜む危険
さて、私が泊まっていたホテル。朝食が大変充実していて、
〇焼きたてのパン(カンパーニュ・バゲット・南仏のパン、フーガス・クロワッサン・パンオショコラなど)
〇手作りジャムやヌテラ(イチゴ・プラム・ミルクジャムなど)
〇乳製品(ヨーグルト・フロマージュブラン)
〇チーズ(ヤギチーズのセル=シュル・=シェール、バノン、バランセ・白カビのブリードモーなど)
〇ハム類
〇卵料理
〇フレッシュフルーツと野菜類
〇しぼりたてのオレンジジュースやデトックスウォーター
〇香り高いコーヒーや紅茶
とメニューもモリモリ。
ついつい食べ過ぎてしまいます。特にシャーブルチーズ
南仏はシェーブルチーズが有名で、栗の葉っぱにくるまれたバノンなどが有名です。
とりあえず、朝からチーズ三昧をしてしまうんですね。
ニース最終日は、いつもなら1種類1個までのところ、大変美味しいセル=シュル==シェールを惜しんで2つ食べてしまいました。
ニース空港で大惨事
ニースの町とシェーブルチーズを満喫し、次の目的地へ向かうため、空港に向かいました。
が、空港までのリムジンバスの中で、今までに感じたことのない気持ち悪さを感じ、どうしていいかわからなくなってしまいました。消化器官の頑丈さには自信があったのに・・・。
水をのんだりしても、気持ち悪さは収まりきらず、飛行機に乗るまでに、もう吐いてしまおうと、トイレに向かいました。
が、判断がもう一歩遅く、トイレの一歩手前で大惨事(書かずともわかりますよね?)
普段より多めにシェーブルチーズを食べたために、もう匂いも半端なく・・・・。でも
”Ca va!?”(大丈夫!?)”
と優しい人々にお洋服を洗うのを手伝ってもらったり、
背中をさすってもらったり、大惨事を掃除してもらうのに、
掃除のおばちゃんを呼んでもらったり(ごめんねおばちゃん)
シェーブルチーズ臭い私を親切に介抱してくれました。
日本で同じことがあったら、見て見ぬふりだろうけど、フランス人の困っている人を助ける優しさ、迅速な対応は大変心にしみました。
その後、フランス滞在中はほとんど何も食べられず過ごしましたが、美食の国にて4㎏痩せたことは4今となってはいい思い出です。
カンヌ映画祭が始まり、映画スターがニース空港に降りたつ映像をニュースを見るたび、ついつい思い出してしまいます。
もう一回行こうと懲りずに思ってしまいます。
教訓:旅先で美味しいものを見つけても、胃袋を過信せずほどほどにしよう。
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