![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169394272/rectangle_large_type_2_265bab5cfabf213e26b1712b8fae11f4.png?width=1200)
<全米ヒットチャート:#21-30 Collection>#001 まずは「はじめに」から
<はじめに:最高位21位から最高位30位までの全米ヒットに焦点をあてる理由>
ということで、これから、全米ヒットチャート最高位21位から30位までの曲(当初は最高位21位)に焦点を当てて書いていこうと思います(対象期間は、1958年8月4日から現在にいたる期間とします)。
これまで、信念めいたものを個人的に朧げに持っていました。
最高位1位の曲を含めたトップ10に入った曲などよりも、トップ40には入ったけれどもトップ20まではチャートを駆け上れなかった曲のほうに、自分の好きな曲が出現する傾向が高いという朧げな信念です(統計をとっていないので、朧げな信念のままです。他の順位に好きな曲がもっと偏っている可能性は否定できません)。
ヒットチャートに入るような曲には一定のリスナーの支持があることが前提でしょう。そのうち、広く受け入れられた曲がトップ20に入ったり、トップ10に入ったり、さらに一般に受け入れられるとNo.1になったりする。
一方で、リスナーの支持はあるものの、マーケティングでいうキャズムを超えられない曲が最高位20位台の曲だという信念と、個人的に言い換えたくなります(アーリーアダプターには受け入れられるものの、マジョリティーの支持にはいたらないという発想なのですが、キャズムの考え方がこの場合に厳密に当てはまるかどうかは検証していません)。
そのなかでも、あともう1つランクが上がれば、晴れてトップ20ヒットになっていた曲が最高位21位で、まずは、それらの曲に焦点を当てようということです。そのため、「最高位20位台の曲」と述べましたが、最高位20位、つまりトップ20ヒット入りを達成した作品は除きます。
それでは、最高位21位曲はいったいどのくらいあるのでしょうか。
全米ヒットチャートとして、BillboardでHot 100の公表が始まったのが1958年8月4日。その日から、直近、66年後の2025年1月11日付までの間、トップ100までチャートインしたのは31,662曲。
そのうち、最高位1位は1,177曲。
ちなみに、直近、2025年1月11日付のNo.1は、Lady Gaga & Bruno Marsの「Die With A Smile」。この5週間のチャートアクションを見ると、9位→6位→6位→17位→1位。
先週は11位もランクを大きく下げて今週は16位もランクを大きく上げた理由は、クリスマスシーズンだったから。
Lady Gaga, Bruno Mars - Die With A Smile (Official Music Video) (2024)
先週(2025年1月4日付)は、Lady Gaga & Bruno Marsの「Die With A Smile」より上位の16位までの曲はすべてクリスマスソングでした(なので、「Die With A Smile」は、ある意味、実質1位)。そのときの1位は3週連続で、Mariah Careyの「All I Want For Christmas Is You」。1994年発表の彼女の最初のクリスマスアルバム『Merry Christmas』収録のシングルカットもされた作品ですが、発表当時のHot100のレギュレーションのため、チャートインはありませんでした。初のトップ100へのチャートインは、2000年1月8日付で、2019年のクリスマス・シーズン(初のNo.1は2019年12月21日付)以降、毎年、6年間で合計18週、No.1に輝いています(この曲については、「輝く」という表現が最も相応しいですね)。
Mariah Carey - All I Want for Christmas Is You (Make My Wish Come True Edition) (1994)
さて、この66年余りの期間にトップ10入りした曲は、5,220曲、最高位11位から最高位20位までの曲は、3,197曲、最高位21位から最高位30位までの曲は、2,921曲ということのようです。
そして、そのうち、ギリギリトップ20に入れず、悔し涙を飲んだか飲まなかったかした最高位21位の曲は、305曲。ここから始めていくことにしますが、気張らずに考えていこうと思います。
その1曲目、Johnny Cash And The Tennessee Twoの「Guess Things Happen That Way」から、次回、ちょっとしたendeavor、ちょっとしたjourneyを始めていきます(「#21-0001(00021)」(= 最高位21位の1曲目、チャートインした曲全体の21曲目)のように番号をつけていきます)。
では、また!
<参考文献・インターネットサイト>
「全米ヒットチャート:#21-30 Collection」は、基本的に、以下の参考文献・インターネットサイトを基にした考察の下、作文していきます(筆を執っていないので「執筆」ではないかな)。
文献:
・ Joel Whitburn Presents Top Pop Singles 17th Edition, Vol. 1: 1955-1989
・ Joel Whitburn Presents Top Pop Singles 17th Edition, Vol. 2: 1990-2022
・ Joel Whitburn Presents the Billboard Pop Charts: 1955-1959
・ Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The 1960s
・ Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The 1970s
・ Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The 1980s
・ Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The 1990s
・ Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The 2000s
(Publisher: Record Research)
インターネットサイト:
・ Billboard Hot 100(TM) (https://www.billboard.com/charts/hot-100/)
■