『慢性腎臓病(CKD)』 悪化させないため取り組むべきこととは?
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3日前の火曜日、行きつけの病院での血液検査。担当医師より、腎機能が落ちていることが告げられた。ちょっとショックがあったのは確か。自分では節制してきたつもりだったが、不十分だったことが判明したのだ。もう一度、食生活を見直そうという気になった。
eGFRが、2月は47だったのだが、およそ39という数値になっていた。これはステージ3bである。さすがに30未満の高度低下ではなかったものの、気を抜けばそうならないとも限らない。なんとしても、再度45以上を目指そうと考えた次第である。
腎機能が悪くなる理由は、生活習慣病と関係がある。肥満や高血圧.高血糖、そして脂質異常だ。そこに加齢が加わることで、腎機能は落ちていく。
私の場合、生活習慣病の改善は長いことをおこなってきた。こちらのほうは、ほぼ問題は無い。酒もやめタバコもやめてしまった。ただ1ついけなかったのが、健康ドリンクの摂りすぎ。疲れを理由にけっこう飲んでいた。この成分に問題があったようだ。
若いときの仕事で、化学物質アレルギーになる。それからというもの、ほとんどすべての化学物質に体が反応してしまう。健康ドリンクに含まれていた保存料「安息香酸ナトリウム」がいけなかった。この物質に腎臓が反応。尿路結石にも匹敵する激痛がおきた。このことで、腎機能もだいぶ悪くなったようである。
*改善する全ての取組み
基本は食生活を見直すしかない。次の3つのことに注意することが良いとされている。それは⑴塩分摂取量を控える。⑵カリウムの摂取もある程度減らす。⑶タンパク質量も、過度には取らないようにする。
①まずは塩分。1日に摂る量を6グラム以下にする。私の場合、12グラムを超えていたと思う。これを半分位まで少なくする。これからは、塩や醤油は使わないようにしようと考えた。代わりに使うべきは、お酢と出汁。これで何とか1ヵ月はやってみようかと…。
②カリウム摂取量も見直すこととした。野菜や果物を摂らないという害も大きいようだ。したがって、とりあえずカリウムの多い食油を減らす事を心がける。目標は3割減をめざす。
カリウムの多い食材。野菜でいえば、ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、里芋。果物でいえば、ドライフルーツ、アボガド、バナナ、メロン、キウイなど。もしこれらを摂るなら、いつもの半分とする。これでけっこう3割減は可能と考えた。
③タンパク質についてはどうするか。あまり減らさないほうがいいらしい。私のステージ3でならそれで充分なようだ。ただこれがステージ4となってくると話が違ってくる。かなり控える必要が出てくるようだ。
タンパク質を減らすことは、デメリットが多いと言う。生活習慣病の悪化にもつながる。この時には、専門家である管理栄養士の指導を受けるしかないだろう。
*CKD患者の現状
もう既に国民病ともなっている。慢性腎臓病。いまや日本において、患者数は1330万人にもなっていると聞く。なんと国民8人に1人である。また、ステージ5の透析患者も年々増加。34万人近くになっているようだ。
最近、街中で目につくのが透析病院の看板。そういえば私の知り合いでも、2名の方が透析となっている。もともと糖尿病だったこの2人。やはり行くところまで行ってしまったということだ。
*腎臓は寿命と直結
尿をつくることが、おもな仕事だと勘違いしている人が多い。腎臓はかなり多くの仕事をしている。実は血液液の濾過と成分調整を巧みにおこなっているのだ。不要なものは排出し、必要とするものを再吸収。血液を厳密に管理している。
最近になって各臓器間のネットワークが明らかになった。その司令塔ともいうべきものが、腎臓だった。この腎臓が体の隅々までコントロールしていたのだ。そこがダメージを受けると、各臓器はどこからも指示を受けられず、機能が衰えていってしまう。つまり「多臓器不全」を起こすわけだ。これが死にいたる原因となる。
まとめ
透析となると、長生きできないという話しをよく聞く。以前よりも、だいぶ改善されたとはいえ、これは事実なようだ。だからこそ、腎臓をまもる取り組みをしていかなければならない。
前にも書いているが、ほとんどの人がやるべきは、①BMI管理つまり肥満対策 ②血圧の管理 ③血糖値の管理 ④脂質の管理 ⑤減塩 ⑥禁煙。この順で取り組みのがいい。
私の場合は、減塩からになるようだ。しかしこの減塩、キチンとできている人は2割に届かないという。これをおこなうには、自分で調理するしかないからだが…。面倒であってももうやるしかないだろう。もし減塩できれば、血圧の改善にもつながるし、食べすぎを防げるかもしれない。
ただしこの減塩、外食や市販の惣菜レトルトでは無理だ。やはり自分か、家族で取組むしかない。参考になった方は、ぜひ取り組んでもらいたい。