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[体験談]ゴミ置き場が急になくなる!さぁ、どうする?

#体験談 #自治会 #町内会    #ゴミ集積所

ある日のこと、ポストに「○月○日に自治会館に集まるように!」という案内が入っていた。よく読んでみると、今まで使っていたゴミの集積場が撤去、使えなくなる!とある。近隣30世帯ほどが出していたその集積場、けっこう大きな駐車場の前にあった。ここを地主が住宅会社に売ったことで宅地となり、十数軒の家が建つという。これはもう待ったなしの状況だった。

私はこの数年前、自治会の会計をやっていたため、会長からあなたが中心になってやってほしい!と言われる。集まった方々の顔を見ると、ほとんどが奥様たち。仕方なく了承することになった。会長としては、この件は自治会としてはノータッチ、自分たちで解決しろと言うのだ。

*考えた作戦とは!
地図上で、まず適当と思われる箇所を8箇所ぐらい洗いだす。後はアポを取り、そこの地主または家主と交渉していく!そんな流れである。周囲にはまだけっこう駐車場があるので、その地主に話をすれば、そう難しくは無いだろう。そう気楽に考えていたのだ。

しかしやってみると、意外にも、全てで断られてしまう。その1人には、かつて中学同級生の親父さんもいた。初めはにこやかに対応してくれたが、その話しを持ちかけると顔色をかえ、貸せないと、ケンモホロロだった。

唯一成功したのが、地元中学校の敷地。初めは役所へ出向き、教育委員会にどうにかならないかと尋ねると、ここでもダメだと言う。仕方なく直接校長に話しをしてみた。すると意外にも「地元の人のためなら、協力しましょう」と言ってくれたのだ。

*最終決定となった場所とは?
自治会で関係世帯が一同にかいした席において、中学校の現在花壇として使われている敷地の了解が得られたことを報告した。しかし、この場所、我々が住む家から徒歩で3分ほどかかってしまうところにある。せっかく見つかったのだが、ここでは遠すぎるというのだ。

近くの家に、音楽仲間(ロック&ブルース)のM氏の家があった。この人も今回、ゴミ集積場がなくなり困っていた1人である。私もこのM氏も、1階店舗で2階が住宅つまり店舗付き住宅に住んでいた。場所は2軒とも県道沿いのメインストリートである。

仕方がなく、最後の方法として、自分たち建物横のスペースをゴミ集積場とすることに…。ただ少し離れたところの3世帯だけは隣接した区域の集積所に置かせてもらうようになった。家にもどり家族に話すと、意外にも不満を言うものはいなかったことで安心する。

*決まった後でやったこと?
まずは置き場そのものの状態を整えた。ものが置いてあったり、凸凹していたからだ。そして自治体への申請書をつくる。また、この場所を管理する順番も決めた。各世帯が週単位でおこない、回覧方式で次の担当に渡していくものである。

ルールとしては、外部のものが出したものか、自分たちが出したものか?をはっきりさせるため、ゴミ袋に印をつけること。そしてもし間違ったものが出してあったり、回収されなかったものがあった場合、その週の担当が自宅へ持ち帰ること。これらも決め、皆の了承をえる。

カラス対策も考えた。近年はカラスによる被害も各地で起きている。さっそく皆の了解を得て、カラス防護ネットを購入した。生ゴミの日などは必ずかけるのだが、それでもカラスは頭がいい。安全だとわかると荒らしにやってくる。今はさらに重石も用意してなんとか防いでいる。

*まとめ
後でわかったことだが、自治会やこの集積所にまったく関わらない!という事は少ないということだ。確かにそういった自治会や町内会はある。しかし、その自治会にはいる目的の中心となるのがこのゴミ収集。これに関わらないのでは、自治会そのものも辞めてしまう人が出てくる。

いま問題になっているのは、自治会を辞める人が多くなっていること。しかし、自治会は防災対策においても中心的な役割を果たしている。いざ地震ともなれば、助けに来てくれる人というのはご近所なのだ。地元の消防隊や消防署では間に合わない。日ごろの付き合いが大事と言える。

また高齢者の1人暮らしの見守りも、自治会の役目となっている。私の入っている自治会、毎年毎年敬老会をひらき、長寿を祝ってくれているのだ。そんな自治会、やはり大事にしていかなければいけないのではないだろうか。

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