[ 政治 ]2024都知事選、その結果から考えたこととは?
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いつも選挙ともなると頭を悩ます。投票したいと思う候補者がいないからだ。その場合、2つの方法しかない。1つは消去法。ダメと思う人物から削っていき、最後に残った候補者に投票するという方法。2つ目は何も記入せずに投票箱に入れるというやり方。いずれにせよ、自分としては気分の良いものではない。投票は社会人としての義務であり、権利でもある。投票にいかないという選択は無いのだ。
*選挙公約とマニフェスト!
マニフェストは、一般には選挙公約とされるようだが、実はもっと意味はふかい。理念やビジョンを明確にしたうえで、具体的な「目標、期限、工程、事後の検証」までも書かなければいけない。さらにその実現性についても触れておかねばならない。
しかし、選挙公約もほぼこれと同じことが求められる。政党や候補者がよくわかっていないだけの話し。だから日本の政治家の質が悪いとも言える。酷かったのは2009年の民主党。このときマニフェストをつくり大々的に宣伝した。私ももらってきてシッカリと読んだものだ。しかし、政権につくと、なに一つ実行せずに終わってしまう。減税については、逆に増税するという有様。これにより国民の信頼は一気に崩れさった。
早稲田大学のマニフェスト研究所が、過去3回の国政選挙、(2019年参院選、2021年衆院選、2022年参院選)での各政党を分析したものがある。驚くのは、自民・公明、立憲・共産・維新ほかすべての党の公約が、100点満点中50点未満ということ。つまり日本の政党でまともなマニフェストを出したものがないのだ。これで選挙にいけと言われても困るのは当たり前だろう。
*2024都知事戦の結果から
開票と同時に、小池百合子氏の再選が決まった。これは予想通りの展開。しかし、第二位に入ったのが、石丸伸二氏である。なんと立憲の蓮舫氏をおさえての得票だった。その差、37万票ほど。ほとんどの地区においてリードをしたという。
石丸氏が取り込んだのが無党派層と言われている。街頭演説ではほとんど公約を言わない手法を取った。ただひたすら「政治を正す」と訴えている。蓮舫氏が間違ったのは、マイノリティーに対する援助を大々的に取りあげたこと。多くの市民が欲していた内容をあまり告げていない。この辺理の作戦が間違っていたようにも見える。さらに二重国籍問題や、民主党政権のときの事業仕分けも、負のイメージがつきとっていたようだ。
石丸信二氏については、私は初めから「 ? 」を持っていた。実績が全くないうえに、市長の職を途中で辞めて出馬しているのだ。案の定、選挙後に取材した記者への暴言があり、その本性をあらわしている。
*15万票第5位の安野氏!
この方については全く知らなかった。興味を引いたのが全く選挙と関わりないこの人物が初めて立候補して15万票も取ったこと。さらにAIやITを駆使して選挙戦を戦ったということだ。
33歳のAIエンジニアで、起業家でもあり、SF作家の安野貴博氏。
妻と選挙の話をしているうちに、その妻から都知事選に出るように言われたという。この嫁さん、街頭演説では、夫よりも弁説に長けていたというから素晴らしい。
安野氏の手法は「ブロードリスリング型」でおこなっていたと言う。台湾のIT技術者オードリー・タン氏のおこなっている方法で、デジタル技術をつかい、より多くの人の声を拾いあげ、政策につなげていくというもの。まず「人々の意見を聞き」→「政策案そのものを磨きあげ」→「決定した政策を人々に伝える」。これを高速で回し続けていく。
出来あがったマニフェストを見たところ、かなりよくできていた。方向性もよくわかるし、金銭的な裏付けもある。安野氏のマニフェストを、自分で採点してみたが、60点以上となった。全くの素人でもあるにもかかわらず、短期間でこれだけまとめあげられたのは、まさにAIやITの力ということなのだろう。
*まとめ
選挙でいつも納得できないのは、各候補者の公約である。全く実現可能性のないことを平然と書いていたりするのだ。また何をやりたいのか?全く見えてこない。内容に一貫性もなく、その工程や期限も書いていない。たぶん本人はこれで良しとしているのだろうが、こちらとしてはどうかしているとしか思えない。
かつて東京都知事(当時 は東京市長)に素晴らしい人物がいた。後藤新平である。後藤は関東大震災(1923年)で焼け野原となった東京を蘇らせた人物だ。今の東京の発展は、この後藤の力によるものでもある。道路網の整備や橋梁の掛け替え、防災公園や復興住宅(アパート)の整備までもおこなっている。東京都、歴代の首長の中でも、特筆すべき人物といって間違いは無いだろう。
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