時代のイノベーター、イーロン・マスク氏について考えてみよう！

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ニュースで、近年その名前のよく出る人物、イーロンマスク。電気自動車テスラ、ロケット事業スペースX、Twitterの買収。日々、社会を賑やかすこの人物について考えてみることとする。

一言でいえば、天才と言うことになるが、かなりの変人であることには間違いないようだ。子供の頃から、人が何か言おうと、何が何でもやり通す。また、仲の良い友達はできなかったと言う。大のSF好きで、常に夢のような話にはまっていた。

10歳の時、プログラミングを独学。わずか2年で、自作のゲームを作り、500ドルで売ったと言うから驚きだ。南アフリカで生まれ育ったマスク。学歴は、カナダのクイーンズ大学、2年後、米国ペンシルバニア大学に移り、経済学と物理学の学位をとっている。

1995年、24歳で起業している。弟と友人との3人で、zip 2を設立。インターネット上のシティガイドを作り、新聞社に振りこむ。会社設立から4年、2千万ドルを受けとった。

そして作ったのが、Xcom社。ウェブ上の金融サービスとメール決済の会社だ。その後、似たサービスのpaypalとの競合を避けるため、コンフィニティー社と合併。社名は、paypalとなるが、マスクは更迭され、その職を解かれる。結局、paypalはebayに買収され、1億7000万ドルをマスクは受け取ることとなる。日本円で約200億円を得たことで、さらに次々と事業を展開する。

2002年に、スペースXを設立。宇宙ロケットを製造開発する会社だ。2004年、電気自動車テスラ社に出資して大株主会長となる。この後、太陽光発電や脳波制御機器などの事業に出資しているが、驚いたのが、Twitter社の買収と言える。2022年10月、6兆4千億円の出資。これが、連日ニュースとなり、日本人の誰もが一番関心があったことではないだろうか。

2023年7月、Twitterは社名をXとする。しかも、ツイートをポスト、リツイートをリポストと名称まで変えた。記事ごとに課金を可能にもしている。マスクは、もっと良い記事を書いてほしいということなのだろう。

今後に注目すべき事業は？
電気自動車は、急速充電するステーションが必要となる。これは電気チャージャーのインフラ会社だが、テスラは全米で既に50,000基ほど作っているという！このため、フォードやGM大手自動車会社は、自社開発を止め、テスラ仕様の急速スーパーチャージャー(15分275km充電可能)に切り替えた。

太陽光発電と、EVスーパーチャージャー事業で、今後マスクの1人勝ちと言うシナリオも見えてきた。

さらに、テスラは自動運転の開発も急ピッチで進めているようだ。自動運転は、5段階レベルで表され、完全自動はレベル5、現状はレベル3。電気自動車は、この自動運転との相性が良い。全てを電気で制御するだけに、開発速度は早いとされる。

仮に、完全自動運転が可能となると、事業の裾野は一気に開けるはずだ。タクシーやバス・運送業が考えられるが、さらに事故を起こさないという仕組みは、保険事業にも広がっていくと思われる。

マスクは、子供の頃SF好きで、いつも宇宙旅行を思い描いていたと言う。それが、宇宙ロケット事業スペースXに取り組んだ理由である。2012年には、民間発の国際宇宙ステーションとのドッキングにも成功するという快挙を挙げた。今は、3日に1度はロケット打ち上げているようだ。

このロケット開発により、さらなる新事業の芽も生まれている。それが、人工衛星通信事業だ。衛星を、通常より低い高度550キロメートルに打ち上げている。目的は、全世界を宇宙中心に回線で結ぶこと。現在、世界の人口の35億人が、ウェブ(インターネット)と無関係な世界で生きている。これらの人にも、ウェブ環境を提供しよう！と言う考えのようだ。

多分10年後、いや5年後位には可能となるのではないか！そうなると、この分野も独占し、世界最大の通信会社になる事は間違いないと見ていい。

人物としてのマスク。派手な言動、差別的な物言いもおこなうところは「嫌な奴」と言うしかない。しかし、現代社会の産んだ本格的なイノベーターであることに間違いない！
マスクのやっている事は、明らかに社会そのものを根底から変えていくこと。そうなる未来は近いところまで来ているのではないか。