見出し画像

話の面白い人は「オチ」の使い方を知っている!

#話のオチ #面白いヒト
#会話術 #会話の達人

いまお笑い芸人というより「ソロキャンプ」で有名となったヒロシ。彼のネタはいつ聞いても面白い。全くの自虐ネタだから他人(ひと)を傷つけることがない。もともとはホストクラブで働いていて、独特の髪型や身なりでいつものネタを披露する。短い言葉の中に、笑いの要素をちりばめた。

このヒロシの話芸、「フリ」は自分の惨めさを晒け出すこと。そして期待通りに話しを締めくくる。この最後の部分が「オチ」であり、その意外性に驚くのだ。例えば「鳩がどいてくれません!」、この一言で、ハトは自分を下に見ていることを暗示している。

*結論に意外な話を持ってくる!
会話でも基本「起承転結」となるが、ここで大事なのは「結」である。そして、話であるからには、それが短いことが必要だ。先のヒロシの場合、「起」と「承」は、自分がいかにダメ人間かを前提とするから省いている。バックに流れる音楽、そして身なり、傾けた顔を下に向けての一言だ。

以前はホストをやっていた。だから、風体や容貌は一般人よりも上のはず。そこでの自虐ネタ、このギャップに面白さがあると言っていい。人が思わぬ展開に引きつけられるのだ。この一言でオチをつけるヒロシの話術はかなり参考になるだろう。
 
*オチには、どんなものがある?
そもそもオチは落語から始まったようだ。江戸の中期に始まったという落語。この落語という名称からもわかるように「落とす」と「語り」と言うわけだ。古くから伝わる古典落語を見ても、どの話にもオチがついている。

落語でのオチは、12種類ある。⑴考えオチ ⑵地口オチ ⑶廻りオチ ⑷逆さオチ ⑸見立てオチ ⑹トントンオチ ⑺はしごオチ ⑻仕込みオチ ⑼間抜けオチ ⑽しぐさオチ (11)ぶっつけオチ (12)とたんオチ。

⑴考えオチは、よくよく考えないとわからない結末。
⑵地口オチは、ダジャレで締めくくるもの。
⑶廻りオチとは、話が回って、結局元に戻るオチ。
⑷逆さオチは、立場や物事が逆さになる結末。
⑸見立てオチ、状況を何かに見立てて意表をつくオチのこと。
⑹トントンオチは、調子よく話を進めて意外なところに持っていくオチ。
⑺はしごオチとは、梯子を登っていって上がったところで落ちる話である。
⑻仕込みオチ、話の前の方でオチを仕込み、最後にそれがわかる仕掛け。
⑼間抜けオチ、間の抜けた話で落とす。
⑽しぐさオチ、動作や表情で落とす。
(11)ぶっつけオチとは、相手の言っている意味を履き違える。
(12)とたんオチ、最後の一言だけで落とす。

*話をつまらなくする人とは?
面白いオチを考える前に、話が嫌われないようにすることを抑えておこう。次の3つのような話は敬遠される傾向にある。①ネガティブな発言や情報   ②物事を断言する癖   ③自慢話し。これらは大概は嫌われる話となるのでやめとくべきだ。

①「景気が悪くて、生活が苦しい!」や「妻や子供とうまくいっていない!」など、聞く方にとってもあまり嬉しい話ではない。もし言ってしまったなら、そこにポジティブなオチを付け加えるといいだろう。「でも、仕事ができて健康になった」や「最近は、家族とも話ができるようになり、以前より円満になった」とする。

②物事を何でも断言するクセに、注意すべきと言える。人それぞれ意見は異なる。言うとしたら、せいぜい「あなたの言うことも最もだ」としたうえで「ただ私はこんな風に思っているだけ」。その程度に留めておく。

③人の自慢話ほど不快になるものは無い。ただし、その話し相手がにとって興味がもてる話題なら良いかもしれない。「最近、ゴルフでシングルになった」なら、ゴルフ好きな人は話を聞こうとするかもしれない。

*自虐ネタはいつでも大丈夫!
関西とくに大阪では、一般人でも「ボケ」と「ツッコミ」が会話のなかにある。そんな大阪人にとっても、お笑い芸人のヒロシはウケていると言う。それは自分のマイナスを自分で言って笑い飛ばすからだ。

これはネガティブを笑いにして吹き飛ばす働きがある。そんなヒロシの話芸、動画でみて参考にすると良いだろう。例えば、「ヒロシさん、一生応援します!と3年前にもらったファンレターに書いてあった。みんなもう死んだんでしょうか?」や「誰でもいいから、彼氏が欲しい!と言っていた人から振られました」など。真似できるネタはいくつもある。

*まとめ
我々一般人は、いつも笑いを取ろうとしなくてもいいと思う。相手を不快にしなければ良いのだ。「オチ」を会話に入れるのは、相当な訓練がいる。英会話などと同じと思った方がいいかもしれない。少しずつ会話にオチを加えていくことを考えよう。そうすれば、いつか話が面白いと言ってもらえるかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?