コーチング・スキル すべての管理者(教師)が持つべきスキル!
#コーチング #ティーチング
#トモエ学園 #黒柳徹子
先日、NHK新プロジェクトXで「トモエ学園」のことをやっていた。そう!あの黒柳徹子の著書『窓際のトットちゃん』で有名となった小学校だ。この学校があれば、自分の人生が変わったかも?そんな思いで見ていた。この学校をつくったのが小林宗作。この小林先生のやったこと、これはまさにコーチングじゃないのか?と感じた。設立したのは昭和12年(1937)である。まだコーチングという言葉さえない時代、これには驚いた。
私にとって学校とは、苦痛の場所だった。とにかく学校へは行きたくない。しかし家もそれ以上に嫌な場所。教師も親も嫌いではいく場のない日々。一人っ子の自分にとって唯一心が救われたのは、父の同僚の家。この家の親父さんは、すごく優しい人で、いろいろなことを教えてくれた。とくに川釣り、これを教えてくれたのはありがたかった。学校が終わると、毎日川へ向かったものだ。
(ちなみにこの家の息子、早稲田大学のロケット工学の教授である)
*個性を削るティーチング!
とにかく学校というのは、皆で同じことをしなければいけない。またいろいろなルールもあり、それを守れと言う。しかも躾は高圧的だ。たぶん自分はちょっとはみ出し者だったのかもしれない。そのため、ほぼ毎日のように叱られていた。
そもそも人と同じことをやるのは苦手なうえに嫌いときている。しかもかなりの肥満児だったから目につくのは当たり前。行動もかなり遅かったと思う。学校の成績も真ん中よりもやや下というところ。これでは学校へ行くのは苦痛だろう。
学校でおこなっている事は基本、ティーチング。教科書に書いてあることが全て正しい。教師はそれを子供に覚えさせるのは仕事である。どうしてそうなるのか?を考えるより、初めから答えはこうだ!があるのだ。これでは面白くないし、個性など初めから求めてはいない。
*ティーチングという考え方!
生徒自身に考えさせる教育が、コーチングである。教師はあくまで子供の支援する立場。生徒の話をよく聞き、質問をし、認めてあげる。あくまで自発的に子供が考える力を引きだすもの。性急に答えをだすことを求めない。それぞれの生徒の能力に合わせていく。
コーチングで大事なのは、円滑なコミュニケーションである。対話を重ねながら、生徒自身に目標をもたせ、それをサポートしていく。また、コーチ自身のもつ知識や技能を示してみせる。これにより気づきが生まれ、生徒の能力をさらに引き出すことにつながっていく。
*人生は選択の日々!
学校卒業したら、社会では答えを教えてくれる人などいない。自分で何もかも考えなくてはならない。だからこそ、考える力が必要というわけだ。日本においては未だこのことがわかっていないと言える。人生に答えなどなく、どうするかは、いちいち選ばなくてはいけないのだ。
社会人になっても、コーチングをしてくれる人がいればありがたい。自分では気づかないことも示してくれるからだ。また思ってもいない方法により有意義な結果も得られるかもしれない。家庭や職場での人間関係も良くなれば、人生はバラ色にもなり得るだろう。
*5つのコーチングスキル!
3大スキル①傾聴 ②質問力 ③承認力、これに加え、④フィードバックスキル ⑤リクエストスキル、 5つの技術がある。相手の話を最後までじっくり聞いてあげ、的確な質問を投げかける。そして、その人物そのものを肯定してあげるのが基本と言える。
フィードバックスキルとは、別の角度からの気づきをもたらす技術のこと。コーチは、対象となる相手から感じたものをわかりやすく伝えるスキルだ。これにより相手は自分では見えていないものに意識が向くようになる。
リクエストスキルとは、具体的な行動が決まった後、その行動を促すようにリクエストする技術である。行動こそが大事であり、その行動によりやる気も引きだす。
まとめ
コーチングの利点としては、管理者(学校では教師)は時間的な余裕ができること。生徒は教師が何も言わなくても自主的に学ぶことができるようになる。またその人間関係も良好となるのがコーチング。黒柳徹子が言っていた「小林先生のことが誰よりも好きだった!いつまでもこの学校にいたかった!」 まさにこれだ。
またトモエ学園で学んだ子供のなかには、物理学者の山内泰ニもいる。米国にわたり、ウプシロン中間子を発見した人物。小さな学校だったが、これほどの人物を生み出すというのは、まさにこの教育の成果とも言える。コーチングでは発想力も豊かになり、自己肯定感も増すようだ。それが大人になってから、どれほど役立つことか!人生を通して有効となる教育に日本もなってほしいものだ。
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