[戦争、負の遺産]宮崎空港にて500ポンド爆弾が爆発!太平洋戦争はまだ終わっていない!
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いまだに太平洋戦争は終わっていない。79年経った現在でも、米軍が日本に空襲で落とした爆弾は次々に見つかる。昨日(2024.10.2) 、九州・宮崎空港の滑走路横で500ポンド爆弾が炸裂。周囲7メートル× 4メートル、深さ1メートルの穴が空いたとされる。かりに旅客機がすぐ横を通過していたら、かなり危険だったと言うことだ。昨年(2023年)だけで全国において2348個の不発弾が見つかった。これは1日あたり6個から7個という数になる。
*不発弾が見つかったら!
日本で見つかる不発弾は、大体500ポンド(約230キロ)爆弾のようだ。その威力は凄まじい。見つかった場所から約45mに人がいれば即死とすると言う。半径約150mでもケガは免れない。それを毎度のこと自衛隊内の爆弾処理班が対処してくれているのだ。かなり危険をともなう作業である。ただ皆がベテランであり、そんなには緊張しないそうだ。
見つかった不発弾、駆けつけた処理班は、識別・調査をする。移動運搬が可能かどうか?かりに可能ならば、安全な場所に移動してとりあえず保管する。危険性があれば爆破、そうでなく問題なければ業者へと引き渡すようだ。移動不可なら、自治体との協議のうえ、爆破するか?信管を抜きとり安全にするのかを決める。安全化できれば、やはり業者への引き渡しとなる。
*日本の空襲で使われた爆弾!
今回の宮崎空港で見つかったのは、通常の500ポンド爆弾だった。これは主に軍事施設や兵器工場に落としたものだ。一方、民間人の住居に落としたのは焼夷弾である。目的は日本の木造家屋を焼き払うことに特化したもの。内部にはマグネシウムとゲル化ガソリン(ナパーム)が詰め込まれていて、水などでは消す事はできない。
この焼夷弾、アメリカでの開発は1941年10月からだと言う。太平洋戦争になる2ヶ月前から米国では研究が始まったとされる。まるで日米開戦がわかっていたかのようだ。つまりアメリカは日本に対し1941年8月1日に石油輸出を全面禁止したことで、日本との戦争は不可避と考えていたと言える。
アメリカが研究したのが、1923年におきた関東大震災。東京・神奈川の被害が主だったが、建物は全壊11 万棟で、全焼21万棟におよんだ。190万人が被災し、10万5千人あまりが死亡ないし行方不明となっている。アメリカとしては、空襲でこれと同じことを生じさせようとしたと思われる。
*徹底抗戦をかんがえた軍部!
日本の軍部と閣僚は、天皇を柱とする「国体護持」を目指していた。これができないのであれば「ポツダム宣言」は受け入れられないとする。驚くべき事は、東京大空襲(1945.3.10)で焼け野原になった東京!広島・長崎への原爆投下で壊滅となっとも彼らは本気で戦う気でいた。そして本土決戦も辞さないと考えていた。
一方アメリカも、日本本土での戦争を計画していたという。1945年11月1日からのオリンピック作戦、南九州から米軍57万人が上陸して北上していくと言うもの。さらに東京・神奈川に対しては、翌1946年3月1日から米陸軍52万人を投入するコロネット作戦を考えていた。かりに「ポツダム宣言」を受け入れなければ、九州から関東までの日本陸軍と住民は、壊滅的な状況となったはずだ。
*サイパン陥落で全てが決まった!
サイパン島から東京まで、2400キロ。米軍爆撃機B29の航続距離は6400キロだから、サイパン島の陥落(1944年7月7日)のもつ意味はおおきかったと言える。もうすでに勝敗は決まっていたのだ。それにもかかわらず、軍部と閣僚は国体護持にこだわった。またこのときソ連とは不可侵条約を結んでおり、ソ連の仲介での講和も考えていたとされる。
とにかく、7月7日以降の民間人の損害は急激にふえたのだ。もし仮ににここでポツダム宣言を受け入れていれば、被害は4分の1か!5分の1になったと言える。物事は失敗したときほど、その人物の技量(器うつわ)が分かるという。全く身の程知らずのものが日本を指導していたと言うことになる。
*まとめ
勝ったとはいえ、米軍もけっこうな愚策をやっている。各戦地での戦いを見ると、それがよくわかるというもの。必要のない戦争で自国軍の兵士を無駄に失っているのだ。戦争とはそうしたものと見ることもできるが、何が何でも日本人全員を殺す!という差別意識をアメリカ人が持っていたということで、無理な戦さをしたともいえる。
戦後の日本、「アメリカの番犬」とまで言われるようになってしまった。これはこれで少しおかしなことになっている。日本でのバブル経済しかり、規制緩和しかり、これらも全てアメリカの意向に沿ったことで起きたことだ。ある意味、アメリカへの敵対心の反動とも言えるのかもしれない。極端から極端な方向へ揺れうごく日本、歴史を見てもまともな政治家はいないように見えてくる。