男性コスメ、流行の兆し。日本で人気が高まるメンズ美容、その理由とは?
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近年、男性コスメに注目が浴びているという。戦後50年間、男性が化粧するのはおかしい!そんな風潮があった。知り合いの男性K氏、顔を見るといつも眉を整えている。そんなK氏を見て、私の周りの女性も不思議に思っていたものだ。それがこの数年で様変わり。何が変わったのか、その理由を調べてみた。
*日本での男性コスメの歴史!
1960年代末に売出した資生堂の「MG5」。元祖イケメンの草刈正雄CMキャラとして採用。整髪料だけでなく、アフターシェーブローションやトリートメントなど23種類のラインナップを揃えた。1970年代になると、チャールズ・ブロンのCMで売り出した「マンダム」。ハリウッドの一流俳優の起用で大人気になったと言う。セリフは「うーむ、マンダム」。もう一つ有名なのが「ギャツビー」で、こちらは松田優作を使ったようだ。
女性コスメも同じなのだが、当時人気のあった俳優をCMに採用して売上げを狙っていた。これを見た一般の消費者はこれら製品を買ったようだ。だが、男性にとってこれらはいわば「隠れ化粧」だった。近年流行っているという眉墨や、リップ、つけまつげなどの本格的なものとはだいぶ違っていた。
*K-Popが与えた影響!
2000年代にはいり、韓国はK-Popを国をあげて世界に売り込んでいく。これで大成功したグループが「BTS」。2013年「防弾少年団」の名称で売り出した7人組のアイドルグループである。このグループが2019年にブレイク。アメリカと日本の市場で絶大な人気となる。
韓国はもともと儒教国家である。そのため長い間、男がチャラチャラ化粧するのはいけないと法律で禁じていた。だが経済を考えればそんなことも言ってられない。K-Popアイドルを世界で売り込むためには何をすべきか考えたようだ。ここが日本とはまるで違う。あくまでビジネス感覚のプロデューサーが、彼らを売り込ん仕組みを考えた。
そこで考えられたのがタレントをよりよく見せることだった。顔そのものをもイケメンを揃え、高身長高学歴の人材を探したとされる。すべてにおいて、抜きん出たメンバーで世界に打ってでたということ。これが日本とはまるで異なっていたのだ。計画はズバリ当たり、いまや日本のそれをはるかに超えた売上げとなっている。
*「旧ジャニーズ事務所」との比較
ジャニー喜多川の性加害事件により、日本社会を揺るがしたが、この事件が明るみになる以前は、日本のタレント芸能界において絶大な権力を握っていた。確かにタレント発掘から売出すまでのプロデュースは巧みだったようだ。だが、K-Popと比べてみると、どうしても見劣りの感は否めない。タレントそれぞれにあまり教養が感じられないといったところ。ジャニー喜多川は、そこをあまり重要視していなかったと思われる。
今回の事件により、事務所を辞めたタレントは多いとされる。現在、新事務所「スマイルアップ」がどうなっているのかはよくわからない。ただ一言いえるのは、この事務所のタレントが世界市場では人気をとっていないという事! 一事務所のチカラだけでは無理ということだろう。
以前は、テレビこそがメディアの中心だったのだが、いまやテレビ離れが進んでいる。K-Popが、SNSごとのきめ細かなコンテンツ作りをしているのに対し、このスマイルアップは以前通りの売込み方をしている。ここがまるで違うと言っていい。タレント発掘から育成についても旧来の方式ということになるだろう。
*ジェンダーフリー社会の到来!
やはり「見た目」が綺麗な人の方が好かれるのは当たり前である。米国の政治家は、ほとんどが整形をするという。韓国社会でも、美容整形は一般化しており、多くの女性がおこなっているようだ。これが男性にも広まったということだろう。整形までしなくても、化粧すればある程度は見た目はあがる。これが社会に根付いたといえる。
世界の趨勢は、ジェンダーフリーとなっている。男性だから化粧がダメと言うのはおかしいということだ。この傾向は今後ますます世界でひろまり、日本社会にも根付いていくと見られる。「きれいなお兄さん好きですか?」が人々の合言葉になる日が来るかもしれない。
*まとめ
心理学の世界では、犯罪者を更生させるのに美容整形をするのが良いという話しがある。ケワしい顔を、優しい顔にすると暴力的ではなくなると言う。いま日本においても犯罪が凶悪化している。その意味においても、ますます男性の美容は進めていくべきものとも言えるのではないか。
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