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名目GDPの下落が止まらないニッポン!その理由と対策は?

#GDP下落 #日本経済の今後

「失われた30年」という言葉があるが、経済の落ち込みは今後も続きそうだ。とうとうお隣り、韓国にも抜かれてしまった。日本経済自体は悪くは無い。為政者による「舵取り」がうまくいってないだけと言える。ところがそこを変えられるかと言えば否。ここにこの国の問題があるのだ。現状を見ていこう。

*円安がGDPを引き下げる!
この数年、わずかであるが、実質GDPは増えている。世界各国と比較するため、ドル建てにより比較しなければならない。そうなると、円安により名目GDPはマイナスとなるのだ。ただ、この円安は、国民にとっては痛手。給料が上がらないまま食費が値上がりして、家計は「火の車」である。

では何ゆえ円安となるのか?多くの国債を抱える日本、金利を1%上げると3.5兆円の利払いが必要となってしまう。ただでさえ財政が赤字であり、この支払いはできないところだ。このため、現状の円安を変えることはできない。

*高齢化による労働人口減少!
総人口に占める65歳以上の割合は、29.3%。OECD 38カ国中ダントツ1位。韓国が19.3%で、日本より10ポイントも低い。日本では65歳ともなると年金支給により仕事を理解する人が増える。また、企業も高齢者の雇用に乗り出したが、対応はまだまだ。

後期高齢者75歳以上ともなると、働いている人の割合は10%となる。高齢者がリタイアする理由の1つに、働くほど年金が減る「50万円の壁」がある。在職老齢年金制度のことで、65歳以上で給料も働いてる人が1ヵ月の厚生年金と賃金、合計50万円を超えると、超過分の半額にあたる年金が支給停止となってしまう。

一方、高齢者でも働くメリットはおおきい。仕事をすれば頭を使い体も動かす。人は脳も体も使わなければ衰える一方だ。仕事であればイヤでも使うことになり、これがないと言える。元気なお年寄りは、毎日体と頭を使うことで、さらに生き生きとした暮らしになるということである。

*労働生産性の低い日本!
労働者一人当たり、どれだけの付加価値を生み出したか?これが労働生産性である。これが低いという事は無駄なことをやっているという事。例えば会議だが、日本の会議では報告が多い。報告ならメールや書面のやりとりで充分なはず。ここに時間を取られるというのは無駄と言える。

2023年の日本、労働生産性は877万円だった。これはOECD加盟国38カ国中32位である。アメリカが1608万円、韓国931万円だった。これもGDPを引き下げる要因のひとつと言える。企業のトップは相変わらず高齢な方が多い。そのため改善は遅々として進まない。

*GDPを引き上げるには!
とくにリスキリングが必要と言える。リスキリングとは、職業能力の再開発・再教育のこと。ほとんどの企業はDX、つまりデジタル技術の活用を通してビジネスを変えている。この教育がなければ仕事をこなす事はできない。だがこれを企業任せにしているのが日本。これでは話しにならない。

国をあげて取り組むべきである。これには各大学にやらせるべきだ。大学には人材がいるし、大学間のつながりを利用し、カリキュラムを作れるので問題はない。雇用保険をこれに使うことで、国の出費も抑えられる。これからの社会、デジタル技術は仕事のうえで必須と言える。

またAIを導入することで、教育の質が大幅に上げることができる。日本の教育では画一化されたカリキュラムのため、落ちこぼれが出てしまう。AI技術の導入により一人ひとりに合わせた内容を変えることが可能。これによりベンチャーキー起業家も育てられるのだ。

*まとめ
政治家・官僚・財界、彼らのほとんどは頭が固いといえる。何一つ新しい取り組みができていない。ここが問題の根本。まずはデジタル技術者の能力ある若手を採用し、任せてみるべきだ。日本はまだまだ潜在能力のたかい国家。今からでもまだ遅くはない。とにかく一歩前に踏みだして欲しい。

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