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[動物学]家猫の祖先は○○だった!ネコの特徴や習性をみていく!

#猫 #家猫 #リビアヤマネコ
#動物学  

あなたがペットとして飼うなら、犬派?猫派? 私の家ではかつて両方飼った記憶がある。猫は、祖母(母の母)が田舎から連れてきたものだ。犬については迷い犬を保護するカタチで世話をした。猫がなついていたのは、おもに母だ。いつも餌を与えていたからだが私との接点は全くといってなかった。犬についてはよく散歩に連れていったので、なついてくれて嬉しかったといえる。いずれにしろ今は諸々の事情で飼うことができない。

*家畜化した動物!
野生動物を初めて人間が家畜としたのが犬。3 万2千年前から1万9千年前と言われている。猫は、中東において、9千5百年前からではないかという説がいちばん新しい。牛や豚が約8千年前、馬が6千年前位だと言う。犬の祖先はDNAから見ると狼となるが、猫はリビアヤマネコが祖先ということが2007年にわかった。これは科学雑誌「サイエンス」にのった論文によるものである。

人が農耕を始めたのが1万2千年前から9千年前と言われている。猫は犬とは違って、人が飼い馴らしたものではなかった。食べ物を求め、自ら近づいてきたのだ。我々人類にとっても猫は都合が良かった。農耕によりできた小麦や大麦をネズミに荒らされていたからだ。猫と人は、いわざ「win winの関係」で結ばれていたと考えられる。

*リビアヤマネコの特徴!
大きいもので8キログラムもある。山猫。一方で家猫は最大でも6キログラムほどだ。もともとは中東の砂漠やサバンナ混交林で生活していた。夜行性で行動範囲は50平方キロメートル。これは山手線の内側が68平方キロメートルだから、これより3割ほど狭い範囲となる。

リビア山猫が家猫と分岐したのは、おおよそ13万年前。獰猛な野生動物ではあったが、自ら人間のそばで暮らすようになった。いわば、自己家畜化である。しかし、単独で暮らす特性のため、犬のようにナツくことは無い。

*家猫の特徴とは!
野生の本能が残っている愛玩動物、それが家猫といえる。人が子猫から餌をあたえ育てると、飼い主を母親と思い、甘えてくるようだ。猫はよく鳴くが、野生ではあまりそのようなことは無いという。鳴くという行為、これは甘えていることを表している。

運動能力は極めてたかい。住宅の2階3階から飛び降りることができるほどのものを有している。そしてよく寝るという生活スタイルだ。1日に12時間から16時間は寝ている。子猫となると20時間も眠るようだ。我々がよく目にする目をつぶり、ぼんやりしている光景こそ、猫のふだんの姿をあらわしている。

猫は好奇心がかなり旺盛だ。そのくせ警戒心も強い。野生動物に近い習性をいまだに残しているといえる。寿命はおおよそ15年くらい。7歳でシニア、11歳で還暦の年齢になるようだ。この11歳以上になると、介護も必要な猫がでてくる。

*猫の謎行動!
⑴狭いところへ入るのが大好き。猫が獲物を狩る方法は、待ち伏せ型。ジッと獲物が来るのを待つため、狭いところへ入る。また猫自身も、大型肉食獣に襲われることもあるため、狭いところに逃げ込むということだ。この2つのことで猫は狭いところに入ろうとする。

⑵お土産をもって帰ってくる。これは外歩きの猫に限られるが、捕えたネズミや小鳥を持ちかえることがある。これは飼い主に対して、狩りをしていることを教えていると考えることができるようだ。猫はネズミから貯蔵している食料を守ってくれる。そのため人が飼うようになった。ネズミの被害から守ることを褒めてもらいたい気持ちがあると考えられる。

⑶床に紙が1枚でも落ちていたら、必ずそのうえに乗る。猫は基本寒がりな生き物。少しでも自分の体を温めようと考えているようだ。そのため、紙1枚でも暖をとろうとしている訳である。

*まとめ
猫と人との関係は、居候であるし、用心棒のようなものでもある。しかしこの用心棒、全くあてにならない。あくまで気が向いたときに、ネズミを狩るのだから…。しかし我々人類はそれをわかっていながら、なぜか猫のことが好きである。ここが面白いところとも言えるだろう。

猫と人との付き合いは、すでに1万年ちかくになっている。この長い交流のなかで、人は知らず知らずのうちに猫を受け入れてきた記憶、それが脳を支配するようになった。そう考えることができるようだ。これからも猫と人との関係は変わる事はないだろう。

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