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[ 医学 ]腎臓の機能を守ろう!腎臓を悪化させない食事とは?

#腎臓 #腎臓病 #CKD
#人工透析 #腎臓病を防ぐ

前にもCKD (慢性腎臓病)について書いたが、まだまだ不十分だった。そこで今回はほぼ完全な食事方法についてお伝えする。なにが足りなかったのかだが、⑴ p Hペーハー、つまり酸性アルカリ性について  ⑵元素の1つ「リン」のとり方  ⑶タンパク質をどう摂るか? ⑷マグネシウムについて  ⑸絶対やめるべき食品は?この5項目。それぞれについて見ていこう。

⑴腎臓機能のひとつ、p H調整
ふだん我々が食べている食材。何も考えないで食べると酸性に傾きやすくなる。それを調整してくれているのが腎臓だ。体液が酸性になると、腎臓内の尿細管で電解質を整え、p Hを一定にたもつ。ところが腎臓そのものが弱ってくると、調整することが充分できずに、体が徐々に酸性に傾くという。

そもそも食品には、アルカリ性食品と酸性食品がある。大雑把な考え方としては、野菜や大豆はアルカリ性。タンパク質である肉や魚介類酒などは酸性と思えばいい。さらに白米やウドンも酸性である。このバランスを考えてとっていくべきと言うことだ。タンパク質でいえば、なるべく大豆製品をとると良いだろう。

⑵「リン」元素記号P、どうするか?
このリンだが、骨の成分としては必要な元素といえる。ただどんなに控えたとしても、現代人が不足する事は無いようだ。したがって、なるべく少ない食材を選ぶということになる。やはりこのリン、肉・魚介類・乳製品に多くふくまれているので、これを減らすように心がけるべきだ。

もう一つ注意すべきは、加工食品に含まれている無機リン。この無機リンは、吸収率90%と言われているので、タンパク質に含まれている有機リンより問題といえる。有機リンは、大豆で10%から20%、肉や魚介類で30%から40%の吸収率。この面からも大豆製品を摂ることをお勧めする。

⑶タンパク質について
最近問題となっているサルコペニア。つまり筋肉量の減少により、身体機能が低下していく現象は、タンパク質不足によって起こる。これが進むと介護が必要となり、通常の生活はできなくなるのだ。そのため、タンパク質摂取を減らしすぎてはダメと言うことになる。

先に述べたように、大豆製品であればp Hペーハーやリンの問題も防げるので、逆に積極的に摂っていくべきである。ただし、これも腸内のバランスを乱すことにもなるので、腹の状態を見ながら量を決めていこう。

⑷マグネシウムについて
食品としてはマグネシウムを多く含むものを積極的にとるといい。しかしだからといってサプリメントで補うのは良くないとされる。それは「高マグネシウム血病」になる危険を伴うからだ。とくに便秘気味の人は注意すべきといえる。

だが、やはり腎臓にとってマグネシウムは良い働きをするというのは事実。毎日の食事でとりたい食材である。多く含まれているのは、魚介類や海藻類、ナッツや精製されてない穀物、そして大豆だと言う。あさり汁や、わかめと椎茸を入れた味噌汁などで摂ることができる。

⑸絶対とるべきでない食材
カリウム多くふくむ食材は、摂るのをやめよう。野菜ジュースや果物ジュース、バナナやドライフルーツ、ベジタブルソースはやめなくてはいけない。また、ハムやソーセージ、お菓子、アイスクリームなどリンの多いものも止めるべきだ。市販のレトルトカレーにも気をつけよう。こちらはリンと塩分が多い。

さらに塩・醤油・ソースもとるべきではない。替わって摂るべきは、お酢・ポン酢・マヨネーズだ。さらに薬味として、生姜、ニンニク・わさび・カラシを加えよう。初めは慣れないと、寂しい気持ちにもなるが、次第に慣れてくると美味しく感じるようになる。

*人工透析患者が増加!
街を車で走っていると、よく見かけるのが人工透析のクルマ。それほどにいま多くなっている。日本では今や35万人にもなっているという。大体70歳くらいの人が人工透析になっているようだ。この人工透析、以前より改善したとはいえ、なってしまうとそう長くは生きられない。

平均余命(あと何年生きられるか?)を見ていこう。50歳で透析となった場合、男で14.6年、女で16.7年とされる。60歳ならば男で9.9年、女で11.3年のようだ。健常人に比べ、その寿命は約半分と言われている。

*まとめ
「肝腎要(かんじんかなめ)」という言葉がある。腎臓がいかに大切な臓器であるかを教えてくれるコトバだ。そのくらい大事なのに、我々は普段あまりにも無頓着のようだ。もっといたわってあげなくてはいけない。つまり、ここで述べたようなことを全ておこなうということ。腎臓、いちど悪くすると良くなる事はほとんどない。だからこそ、日々の食事には注意を払おう。

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