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[パリ五輪] 陸上女子やり投げ、北口榛花。日本女子初の陸上フィールド競技、メダリストになるか?
#パリ五輪 #北口榛花
#陸上女子やり投げ
こんな時代が来るとは思わなかった。女子陸上のフィールド競技、ここで日本人がメダルを取るかもしれない。いつも陸上競技を見ている自分にとって、これほど嬉しい事は無いと言っていい。その体格も女子としては国際級である。なにせ過去の自分とほぼ同じ身長と体重。それで親しみを感じるのかもしれない。
*その才能、いかにして生まれたか?
小中学生では、競泳をやっていたと言う。通っていたスイミングスクールのコーチによると、能力としては普通だったそうだ。しかし、負けず嫌いというところは、いつも感心してみていたと話している。ほとんどの子供たちが帰った後も、一人残って練習を続けていた。
中学では、この水泳に合わせてバドミントンもやっている。この競技、とくに瞬発力を必要とする。相手が強打するか、手前にゆるく落としてくるか、その直前までわからない。それに柔軟に対応する力が必要というわけだ。
北口の母は、実業団バスケットチーム(現 ENEOS)に在籍していたアスリート。身体的な才能は、母譲りかもしれない。ちなみに父は、ホテルのパティシエ。 ヘーゼルナッツを意味する「榛」を名前に選んだようだ。
*負けず嫌い!
北口の母としては、スポーツ選手にはなって欲しくなかったようだ。しかし、高校2年生のとき、いきなりインターハイで優勝してしまう。ここから北口自身は自分の才能に気づいたようだ。「もしかしたら世界で通用するかもしれない!」と…。
ヨーロッパで開かれた国際講習会に出かけている。たまたまフィンランドで開催された講習会に参加すると、チェコのコーチが北口のことを知っていたようだ。そのコーチは、北口に自分の名刺を渡したという。
北口、このとき伸び悩んでいたようだ。その名刺を頼りに連絡してみると、そのコーチ「自分が教えられないが、知り合いのコーチを紹介する!」と言う。そこで知り合ったのが、チェコやり投げジュニアチームのコーチ、デイビッド・セケラック。メールでの英語のやりとりで、指導してくれることとなった。
北口は拠点を、このチェコに移した。(2019年) 住まいは、デイビッドの妻が経営しているペンション。しかし驚いたのは、デビッドがまるで英語を話さないことだった。どうも、息子に訳してもらい、メールをしていたようだ。仕方なく、北口はチェコ語を独学で学んだという。
*日本の陸上、フィールド競技の先駆者!
とくに有名なのが、男子ハンマー投げの室伏広治。その父・重信も、かつてアジア大会を何度も制したハンマー投げの選手だった。まさに、父子鷹の世界である。妹も、女子ハンマー投げ選手として、国内大会では負け知らず。しかし、世界では通用しなかった。
室伏広治の強さは別格だった。体格としては海外選手と比べて明らかな軽量である。にもかかわらず、技術力と筋力でオリンピックで金メダルに輝いている。まさに日本人の誇りともいえる選手だ。
*北口榛花、パリ五輪予想?
前回の東京五輪では、決勝には進んだが、12人中12位とふるわなかった。それと言うのも、コロナ禍の中で1人練習していたからだ。動きを良くするため減量もしていたという。デイビッドコーチによると、これはマイナスになるようだ。
このコーチと北口。最近では対等に口をきくようになったという。ただ最後は、デイビッドに押し切られるようだ。現在では体重も元に戻している。
今季、女子やり投げで65メートルまで達したのは、世界で5人。北口もその一人だが、この競技はミズモノでもあり、どうなるかは全くわからない。ひとつ言える事は、北口が自己ベストを出せば、金メダルにとどく可能性が高いということ。北口は国際大会で、いつも最後の投擲で記録をのばし優勝している。結構タフなハートの持ち主。そこを期待したいと思う。
*まとめ
テレビ番組でも、パリ五輪のことが放送されている。しかしマイナースポーツはここでもあまり陽の当たることは無い。近年は、ネット配信でこれらマイナースポーツを見れるようになった。嬉しい限りである。今回、この北口榛花にも声援を送りたいと思う。