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【Salesforce】アカウントプランとリレーションマップを触ってみたメモ
アカウントプランって何?
Winter'25からの新機能で、取引先ベースでその取引先に対してKPIやSWOT分析、組織図(リレーションマップ)を紐づけられる新しい標準オブジェクトです。
取引先に対して営業活動のゴールを立てて進捗状況を確認したり、取引先ごとの戦略検討に役立つ良いオブジェクトなのではないかと思っています。
機能の有効化
アカウントプランを使うには、設定>アカウントプランから有効化する必要がありますのでご注意ください。
まずはSandbox環境でお試しいただくのが良いと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1737971660-XurqGQljmoI8B5SVTpyvW4OZ.png?width=1200)
また、取引先レコードにアカウントプランへの関連リストを設置しておくのが良いと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1738045519-vOKAmT9sy3NZhEQI01qtlkeP.png?width=1200)
また、組織図(リレーションマップ)を使うには同様に設定>バイヤーリレーションの対応付けから有効化する必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1737971739-xqlCEknm4sgiXN1Z7Ovptoc8.png?width=1200)
また、アカウントプランレコードからリレーションマップを表示するためには、取引先ページレイアウトに「リレーションマップを表示」アクションを追加する必要があります。
上記の有効化とともに必須級の設定かと思いますのでお忘れなく!
ちなみに商談レコードでも同様の設定で使えるようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1738053812-riwEBGb8o36eXODuFVkSJpfZ.png?width=1200)
アカウントプランを有効化すると
「アカウントプラン」・「アカウントプランの目的」・「アカウントプランの目的基準」という3つのオブジェクトが作成されます。
基本的なプロファイルにはアクセス権が自動的に付与されるようですが、組織によって異なると思いますので、使用前にプロファイルや項目などのアクセス権はご確認ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1738045248-e0XzM8xOdktusGKcWoIjlr4D.png?width=1200)
アカウントプランの機能について
レコードの作成
取引先レコードの関連リストから作成するのが一般的な流れになりそうです。
取引先レコードに対してアカウントプランレコードは複数リレーション可能です。
標準項目の長文を入力するテキストは基本的にリッチテキストなので画像も挿入できるのが良いですね。商品の画像とか挿入するとイメージがつきやすそうです。
商談状況の確認
取引先レコードに紐づいている商談レコードの件数と収益、商談成立率が表示されます。
挙動を確認する限り、商談レコードの標準項目の金額や成立フェーズ、完了予定日から自動的に算出して数字を出しているっぽいです。
(金額と%の反映がフェーズの成立or不成立っぽいです)
今まで取引先レコードに紐づいている商談レコードの金額など一覧で見るには、レポートや積み上げ項目など工夫が必要だったかと思いますが、アカウントプランを使えばぱぱっと確認できそうで良い感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738045808-Q3AzqRg72dDYfZVNnxWh4v6E.png?width=1200)
アカウントプラン情報の入力
アカウントプランの開始日、終了日、取引先ビジョンなどアカウントプランの概要を入力する部分のようです。
開始日と終了日を指定できるので、年やクオーター毎にレコードを作成してアカウントプランを練られるのは良い機能だなと思います。
状況の有効と無効が何に作用するのかはわからなかったです。とりあえず有効にしておけば良さそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1738046816-95fUxQJFAiKmhkN41nsE7V0o.png?width=1200)
SWOT分析
そのままですね。強みや弱みなどを入力できます。
Einstein for Salesが導入されている環境であれば、生成AIに自動的に入力させることも出来そうですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1738046893-pMN0vPSBUOY1yfuZAqgGj8aw.png?width=1200)
顧客状況
顧客の課題など顧客の現状の状態を把握するための項目のようです。顧客にどんな課題があって、業界としてはどんなトレンドがあってをまとめることで、プランのゴールや施策づくりに役立ちそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738053930-vGu57wJ4OKHXQNkCgeZlP20M.png?width=1200)
競争状況
アカウントプランにおいて他社との強み弱みを分析することも施策のうちかと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1738054044-JG8CVrATM5F9RzmHcynfYbxv.png?width=1200)
目的
ここは自由に開始日~終了日、現在の値と目標値を複数紐づけることができます。
アカウントプランレコードを年単位にして、目的でクオーターごとに区切って管理するとか、使い方は様々あるかなと思います。
値も通貨や%など種類があるので、目標金額ではなく何かに対しての達成率とかいろいろできそうです。
ただ、現在の値が手入力なので、商談レコードから金額をフローで引用してきたりと工夫しないといけなさそうな気がします。
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現在の値はものによっては引用元から自動的にひっぱってこれた方が使い勝手がよさそうな気がします。
![](https://assets.st-note.com/img/1738054407-s1Utn3kcDCrl9fYy0FVIKGxo.png?width=1200)
リレーションマップ
取引先責任者レコードを使用して組織図をつくることができます!
リレーションマップの部署グループやバイヤー属性、勤続年数レベルといった項目は取引先責任者オブジェクトの項目なのですが、バイヤー属性以外は選択肢が表示されておらず、カスタマイズできなさそうです。
しかしながら、関係者の図式化はとても良い機能だと思います!待ってました!
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まとめ
取引先をベースに施策を立ててゴールまで、組織図とともに管理が出来るめちゃ良い標準オブジェクトの登場だと思います!
Salesforceを活用している全ての企業さんに刺さる機能なのではないでしょうか…!?
まだ新しい機能なので、Tipsが少ない中ですが、今後もいろいろ触って活用度合いを広げていけたらと思います。