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四十を超えた女のエッセイ|近況報告は聞き役やりがち「みんなちがって、みんないい」

43歳、転職活動に苦戦。
面接は自分をプレゼンテーションする場である。その会社で活躍できそうな人物か知ってもらい、こちらも働き会社か確認する場だ。

面接に臨むたびに思うことがある。自分ことを話すのが苦手。特にプライベートの話。

年々苦手になっているかもしれない。ふと考えてみると、親しい人との近況報告も進んで聞き役を選んでいる。

興味を引く近況報告を持ち合わせていない

毎日いろいろあって、同じ日は一日とない。しかし、派手な動きもない。観葉植物に新芽がでたとか、うな重を食べておいしくて嬉しいとか、平穏なエピソード。それは、つまらないとか不満とかでもなく、自分では満足している。

ただ、この日常を面白おかしく聞いてもらうには漫談スキルが必要であるし、特にお耳にいれたい内容でもない。
こうしてわたしは日々を暮らし、時間をかけて消極的になっていった。

近況報告=家族の話


わたしが聞き役を積極的にやりたがるのは、特に家族の近況報告かもしれない。

私の家族は夫1名。
同世代の友人は8割が母になっており、子育て世間話になるシチュエーションは多々訪れる。そのときに良好な役回りでいたいという癖が定着したような気もする。

断っておくが、子どもの話を嫌がっているわけではない。
最新の子ども事情は新鮮な驚きと気づきがあり、子育てエピソードは苦労を尊敬しつつも笑える話も多く、興味深い。知らない世界の話を聞かせてもらっている。

ただ問題となるのが、こちらが提供できる話題がないということ。
我が家の観葉植物の新芽が出た話とは話題の質が釣り合わない。脳内から小学生エピソードを引っ張り出してみても、30数年前のおぼろげな記憶。一方は現在の話をしているのに、他方は30年前の話。時空が歪む。

さらに、周りも配慮がある大人だ。私は気を遣わせないように、子供話NG人間ではないですよーとわかってもらおうとしているのだろう。

だから、聞き役はやりたくてやっているのだけど、考えすぎて自分の話をすることに消極的になっていったのかもしれない。

会話の筋力アップ


人生ステージはそれぞれあって、比較するものでもない。

聞き役になるも良し、自分の話や家族の話をするも良し。
みんなそれぞれ、「みんなちがってみんないい。」

ひとつ課題があるとすれば、私の自己プレゼン力だ。会話はスポーツと同じで練習すると上達するといわれています。聞き役もいいけど、能力低下は防ぎたい。

会話力、鍛錬だ。














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