これから地方公務員を退職しようかなと考えている方へ
いよいよ年の瀬です。明日から12月。
地方公務員の多くの方は、勤務意向調書の提出に伴うヒアリングを人事担当者から受け、来年度の各々の意向を伝える機会が、おそらくあったのかと思います。
中には、「自己都合による退職」を選択した方々もいるかと思います。
そんな方々に対する個人的な思いを。
新天地でもぜひ、頑張ってください!
いろいろな事情があって、地方公務員を辞する方々へ。
後ろ髪をひかれる必要はありません。
退職という重大な決断をするには、相当悩んだと思います。
よく、公務員の仕事は楽なんだから、民間では通用しない。とかいう人がまだまだたまにいます。
私はそんなことは一切ないと思います。
むしろ、公務員の仕事をこなしてきた方々であれば、どこに行っても通用すると思います。
特に、公務員特有の住民、上司、議員相手といった独特の「調整業務」は他の業界では見られないものだと思います。
各人の意見を吸い上げ、予算との折り合いを考え、落としどこを考えならが、利害関係者へ伝えるといったような高度な「調整業務」の経験は決して無駄ではないと思います。
また、地方公務員の皆さんは、即座にA4版1枚で要点をまとめるクセがついていると思います。
これも、上司などに完結に物事を伝えるときにはうってつけの能力です。民間企業でこれができる人はあまりいないと思います。(もしかすると、その前に口頭で報告して、スピード感を優先するかもですが)
地方公務員は資格など、目に見えるものは得にくいの世界ですが、非常に高い事務処理スキルを得られるところだと思います。
ぜひ胸を張ってください。そして、新天地での活躍を、祈念します。
地方公務員がいいなと思ったら、いつでも戻ってきてください!
最近は「カムバック採用」といって、自己都合退職でやめた地方公務員の方々に対して、履歴書提出と面接のみで再度採用試験を受けられるという自治体が非常に多くなってきました。
しかも試験期間はほぼ通年というところも。
数年前なら全く考えられなかったことです。
つまり、やめてしまっても、戻る場所はあります。
「なんか違う。」、「公務員のほうが良かった。」という人も、いるかもしれません。
また、退職することに対して、「新天地でうまくいくのか。」、「収入が変わってしまうが、経済的に大丈夫か。」という不安を持っている方もいるかもしれません。
でも、安心してください。
いつでもお待ちしています。
地方公務員も年々業務が増えているのに、年代によっては人が少ないので、非常につらいことがあります。
猫の手も借りたいぐらいなときがあります。そんな中、少しでも地方公務員の経験がある方がいると、とても安心します。
振り返って、「やっぱよかったな。」と思ったら、いつでも戻ってきてください。
くれぐれも現職の地方公務員をディスることはやめてください。
中には、地方公務員はもう嫌、最低最悪だから、「やめてやる!」という方々もいるとも思います。それはそれで、考え方自体は全く否定しません。
しかし、それについて、辞めた後に我々をディスることはやめてください。
一例ですが、「地方公務員は時代遅れ」「面倒な書類作成や住民対応がほど無駄なもんはない」「まだ地方公務員やっている奴は駄目だ」というようなことを、地方公務員を辞めた方がSNS上で徹底的にディスっているを見かけます。
あれ、やめてください。
新天地で活躍しているなら尚更です。
そんなに地方公務員のことが愛おしいなら戻ってくればいいんです。すぐに戻れる環境は整っていますし。
そういう方々は、おそらく現状にも不満をいだいているので、地方公務員へ当てつけのように不満をなすりつけ、現在の自分をなんとか満足させているだけなんだと思います。
私もそんなの無視すればいいやと思いますが、最近とみに気になっています。
我々現職者も日々不満を抱きながら仕事をしています。
当然、嫌なこともたくさんあります。
でも、意識が低いながらも、歯を食いしばって、一生懸命仕事をしているつもりです。
他の地方公務員も同様かと思います。
プライドをもって仕事をしている同僚も多数います。
どうか、そんな方々を傷つけないでいただきたい。
少し熱くなってしまいましたが、私からは以上です。