生成AIの使い方──人に頼むように「任せる」と創造が広がる

2024年12月22日 12:16

こんにちは。
30歳で重度の肺気胸を経験し、働き方に「引き算」を導入したデザイナーのタカフミです。
今回は、生成AIを使う時に、任せるやり方のほうがクリエイティブである、という内容です。

AIを”ツール”ではなく”パートナー”として使っていますか？

「生成AIを使っているけど、どうもしっくりこない」「思った通りのものは出るけど、期待を超えたものは出てこない」

こんな悩みを抱えている人、少なくないのでは？

AIの力を最大限引き出せていない理由は、あなたがAIを”細かく指示しすぎている”からかもしれません。

たとえば、デザイナーとして仕事をする時、細かすぎる指示があるとどう思いますか？

「この色を使って、文字の大きさはこれで、要素はこの場所に配置して…」
→ 指示通りには仕上げるが、期待を超える提案は出せない

指示から外れればやり直しさせられるとしたら、正直モチベーションも湧きませんよね。
指示が詳細であるほど、その通りの結果しか出ません。

AIはとても優秀な”パートナー”ですが、あなたがすべてを指示しすぎると、そのクリエイティブな可能性を閉ざしてしまいます。

では、どうすればAIのクリエイティビティを最大限引き出せるのか？それは「方向性」だけを示し、「詳細は指示しない」ことです。

人に仕事を頼むようにAIと向き合う
デザイナーやライターに仕事をお願いするとき、こんなふうに依頼されることがありますよね？

「シンプルで未来的な感じにしてほしい」
「見た人がワクワクするような企画にしてほしい」

この場合、ゴール（方向性）は共有していますが、「どうやって達成するか（詳細）」は任されています。

生成AIも同じです。
AIに方向性だけを伝え、あとは自由にアウトプットさせることで、「価値のあるランダム性」が生まれます。

実際にやってみると──
たとえば、生成AIに「ポスターのデザイン案」を頼むとします。

NGな指示：
「青と黄色の2色を使って、左上にキャッチコピー、下にはロゴを配置して…」
→ 指示通りの”無難なデザイン”が出てくる。

OKな指示：
「未来的でエネルギッシュな印象のポスターを作って」
→ AIが自由に考えた「意外な提案」「自分では思いつかなかった要素」が出てくる。

実際のところ、プロレベルの仕上がりはまだ不可能ですが、ここで大事なのは「細部をコントロールしすぎない」ということです。

クリエイティブな仕事をする時の感覚で、AIに期待してみましょう。

人間のクリエイターが最大限に力を発揮するのは、「信頼されて自由に任されたとき」です。

「こうしてほしい」という”方向性”を伝えたら、あとはAIのアウトプットに耳を傾け、そこから得られる”新しいアイデア”を楽しんでください。

細かく指示しすぎず、少し「任せる」ことで、予想を超えた答えが出てくるはずです。

AIはあなたの”指示を聞くだけのツール”ではなく、一緒に新しいアイデアを探る”クリエイティブパートナー”です。

このスタンスが、AIとの共創における最強の武器になっていくと思います。
「任せる勇気」を持てば、今まで見たことのないアイデアや世界が広がるはずです。