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引き算とアートを行き来する:際立つデザインと新たな発想を生む方法
こんにちは。
30歳で重度の肺気胸を経験し、働き方に「引き算」を導入したデザイナーのタカフミです。
今回は、引き算とアートを行き来する事が魅力的なデザイン提案に必要である、と言う内容の話です。
はじめに
デザインのプロセスにおいて、「引き算」は、デザインを洗練させるための重要なステップです。一方で、引き算をただの省略で終わらせないためには、直感や感覚に基づいた「アート思考」の視点も欠かせません。
考え尽くす思考と、センス。この二つを行き来することで、デザインの深みを増し、見る人に強い印象を残せるようになる、と言う考え方です。
では、どのようにして引き算とアートを活用していくのか、私の考えを話していきたいと思います。
引き算のデザイン:特徴を際立たせる
デザインにおける「引き算」とは、不要な要素を削ぎ落とし、重要なものを際立たせることです。特に、複雑さが情報を埋もれさせてしまう現代では、引き算の美学が必須と言えます。
引き算で「伝える力」を強くする方法
1. 優先順位をつける
伝えたいメッセージを1つに絞りましょう。それを際立たせるために、他の要素を削ることで、主役がクリアに伝わるようになります。
2. 余白を意識する
余白は「空白」ではありません。それは主役を引き立てるための「演出」です。要素を削った分、余白を効果的に使うことで、デザイン全体に洗練された印象を与えます。
3. 削ることで生まれる「緊張感」
必要最小限の要素に絞ると、見る人は自然と注目すべきポイントに目を向けます。情報を詰め込むのではなく、削ることで緊張感のあるデザインを作り出しましょう。
アート思考:センスとひらめきでデザインを広げる
引き算によってシンプルなデザインが生まれますが、そのままでは無味乾燥になりかねません。ここで活躍するのが「アート思考」です。感覚や直感を信じ、新しい価値を見出す視点が、引き算のデザインをさらに際立たせます。
センスを磨く習慣
• 美しいものを観察する
日常の中で「美しい」と感じるものを意識的に観察しましょう。それがロゴ、建築物、料理でもかまいません。「なぜ美しいのか?」を掘り下げて考えることで、センスが養われます。
• パターンを壊す
アート思考では、既存の枠組みを壊す勇気が重要です。いつもと違う配色、型破りなレイアウトを試すことで、新しい発見につながることがあります。
ひらめきを引き出す方法
• 異分野のインプットを得る
美術展に行く、音楽に触れる、映画を観るなど、自分が普段関わらない分野からインスピレーションを得ることで、新しいアイデアが生まれます。
• 無駄を恐れない
アートには「正解」がありません。遊び心を持ち、試行錯誤を楽しむことで、ひらめきの幅が広がります。
引き算とアートを行き来する実践法
実際に引き算とアートを融合させるには、次のようなプロセスを試してみてください。
1. 要素をすべて出し切る
まずはデザインに必要な要素をすべてリストアップします。
2. 大胆に削る
主役を引き立てるために、優先順位の低い要素を削ぎ落とします。
3. アート思考を加える
残った要素に直感的な調整を加えます。色やフォント、余白の使い方を実験し、デザイン全体に感性を反映させます。
4. テストと修正を繰り返す
デザインを第三者に見せ、意見をもらいながら修正を重ねます。これにより、引き算とアートのバランスを取った完成度の高い作品が生まれます。
おわりに:行き来するからこそ生まれる魅力
引き算とアートの間を行き来することで、シンプルでありながら感性豊かなデザインが生まれ安くなると感じています。
引き算で際立たせ、アート思考で広げる。その繰り返しが、私たちのデザインを次のレベルへと押し上げるはずです。
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