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season5 22話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

22.『災いの木簡~チオンジェン~』


 それから数日後、リーグから呼び出しがかかり、行くとオモダカとクラベル、ネモ(たまたまチャンピオンの用事で来てた)とレホール先生が。

「よく来てくれたヨーコ。時は来た!」
「時?」
「呪われし災いの宝の話を覚えているか?」
「はい、確か正体は4匹のポケモンって言うとったやつでしたよね?」
「ああ、そしてそのポケモン達は……、実在する!!」
「──やっぱり」

 生唾を飲むヨーコ。

「クックック! まさか新聞!! 大工さんのインタビュー記事から真相にたどり着けるとはな!!」
「コホン! レホール先生、本題を……」

 咳払いするクラベル。レホール先生少し顔をしかめて、

「ポケモン使いは聖なる杭を使い、災いの宝達を祠に封じたらしい。1匹につき祠は1つ……、その地に8つの杭を打つことで災いの力を抑えているそうだ」

 イキイキしてくるレホール先生。杭の写真をスマホで見せてくれる。

「つまり対応する杭を全て抜けば! 災いと呼ばれしポケモンを解放できる!!」
「ということで、今後のためにリーグで管理すべく、貴方に白羽の矢が立ったというわけです」

 告げるオモダカ。

「今後のため?」
「クスノキシティの襲撃事件を起こすような輩に悪用されないためです。それ以外にも、封印が何らかの理由で解ければ災害が発生しますからね」
「なるほど」

 ヨーコ納得。話を続けるレホール先生。

「ポケモン使いの子孫によれば、杭を抜くにはポケモンとの絆が必要らしいが……、ネモに続き数ヶ月でチャンピオンに登り詰めた貴様ほどの使い手であれば可能だな。信じる信じないは自由だが、マップに祠の場所を記してやろう」

 レホール先生、ヨーコのスマホに場所を登録してくれる。

「ありがとうございます」
「本来ならば自分で行きたいが、授業をすっぽかして冒険しまくってたら校長と理事長から目をつけられてな……。それで災いの宝について伝えたら、リーグで管理するということになった訳だ」

 キラリと光るクラベル&オモダカの目。

「はあ」
「いいなー! 私も戦りたい!」

 うなずくヨーコに、ネモはお目々キラキラ。
 しかしレホール先生ため息ついて、

「貴様の場合、全力で戦って倒すだろうが」
「はーい……」

 ネモしょんもり。

「ククッ、まあ、ある意味宝探しだな。災いの宝ではあるが……」
「──うちも、本当にその子達が悪なのかどうなのか確かめたいし、謹んでお受けいたします」

 引き受けるヨーコ。
 ネモは捕獲下手だし戦ったら倒しちゃうかもなのでお留守番。代わりに学校最強大会に出てくるとのこと。ただし捕まえたら勝負させてほしいとのこと。
 ボタンはリーグでナビ役として駐在。ペパーもピクニックがてら情報を集めてくれることに。そしてポピーがお目付け役として同行してくれる。
 目撃情報にのっとって、祠の近くに来るように順番に抜いていくことにしたふたり。
 ボウルタウンまでそらとぶタクシーで行き、そこから徐々に南下(ボウルタウンのキマワリ広場によってから)。ミライドンにライドしてひゃっほーしたり。
 紫のオーラの黒くて禍々しい杭。抜くとぼろぼろとくずれて消えてしまった。
 途中、プラトタウンでアイス食べたりする。近くでキャンプしてあの雑炊作ったりして、翌日朽木の祠を確認(朝食はあっためたライスにベーコンエッグ乗せたやつ)。

『災イノモッカン、ココニ封ズ』

 と記されている。
 そして祠の上にあった最後の杭を抜くと、鎖が消え去り、

「カ……、シ……」

 祠の方から謎の声が。行ってみると、祠の中からかすかに音がする。恐る恐る触れるヨーコ。ガターン! とものすごい音と共に崩れさる。中から謎のポケモンが!

「カキシルス!」

 カタツムリのようなポケモン、チオンジェン。木簡から生まれたポケモン。

「あくとくさタイプです!」
「コルサさん口説くかねえ」

 みねうち使えるポンさん登場!
 クイックボール投げるも効かず。

「そりゃ、ほうよね」

 つぶやくヨーコ。イカサマをかわしツタこんぼう! ギガトレインを華麗にかわしみねうち!
 チオンジェン、パワーウィップ! ポンさんまたまたみねうち、しかしカタストロフィ返される。
 ここでハイパーボールを投げるヨーコ! 固唾を飲むふたり。ゲット! 
 祠を調べてみると、

『災イノモッカン、封印ハ解カレタ』

 ひそやかビーチでピクニック休憩(ポピーとオリジナルサンド作って食べる。家庭科の授業で聞いた食事パワーの話をする。嘘か本当かわからないけど、と)としてからリーグへ報告に行く。
 レホール先生が見守る中、チオンジェンを出すヨーコ。

「災いの木簡、チオンジェンを捕まえたか!」

 レホール先生、早速目を輝かす。

「ウッヒョー! 興味深い! 好奇心が溢れんばかりだ!!」

 チオンジェンの周りをうろうろする。チオンジェンたじたじ。

「これほど連なっている木簡とは大長編じゃないか! 出土する木簡は、だいたいがらくがきやただのメモが多いのに……。それでも当時を知れる貴重なものだが!」
(災いポケモンが押されとる。さすが先生)

 ヨーコ思わず感心。

「読みとれないが、この長さは物語? はたまた呪いの言葉か? 文字が薄れているのがもどかしい! 王の興味をそそった木簡! どんな文書が書かれていたんだ……? 謎は深まるばかり。ああ知識欲が満たされていく……!」

 レホール先生興奮気味に、

「礼を言うぞヨーコ。実物を見れてよかった。他の災いの宝が見つかったらまた連絡してくれ」

 そしてオモダカから連絡を受けたネモが乱入。勝負するのだった。

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