日給2万のバイトpart1
これは大学の時の話だ、大学生の原田はパチンコで大負けした。
一人暮らしでお金は無いが親にパチンコで負けたから金を送ってくれなんて絶対に言えないので必死になりながら高額のバイトを探していた。
そこで原田は一つの募集を見つけた。それは、事故物件に1か月住み感想を雇い主に伝えるというものだった。
給料はなんと月給60万日給2万だったのだ、手段を選べる状態ではなかった原田はそのアルバイトに申し込んだ。その日はパチンコで負けたのが堪えたのかすぐに眠気が来たので眠りに落ちてしまった。
次の日スマホを見ると昨日応募したバイトの連絡が入っていた、どうやら応募者はほとんど居らず面接もなしに採用が決まったようであった。
講義終わりに事故物件の住所と注意書きが書かれているメールが送られていた。
メール
原田様この度は本件へのご応募誠にありがとうございます。
本件についていくつか注意事項がございますのでお伝えします。
1つ目に3日毎にアンケートをお送りします
そのアンケートの回答を確認次第3日分の給料をお送りします。
2つ目に途中で辞退される場合はご連絡ください。
3つ目に居間に貼られている札は外さないでください
最後に何か起きた場合こちらでは責任を負いかねますのでご了承ください。
原田は3つ目の札とは何かと戸惑ったが自身は幽霊の類を信じていないので自信満々で物件へと向かったのであった。
住所の場所には少し古い民家があった、中に入ると少し薄暗く気味の悪い感じではあるが田の字型に4部屋あり広々とした1人で住むには広すぎると思ったが1か月のみなので我慢することにし家の探索をしてみることにしたのだった。
探索してみると風呂トイレは別で綺麗な状態であった。またキッチンも広くきれいで冷蔵庫などの家具も揃っていたので原田は最高のバイトに出会ったかもしれないと感じたしかしそう思ったのも束の間、田の字型の左下の部屋に入った時だ、原田はゾッとした窓は外から板で防がれており日光が全く入ってこない真っ暗な部屋だったのだ。
スマホのライトを頼りに部屋に入ってみるとまたしてもゾッとした襖に大量のお札が貼られていたのだ。
原田はその部屋を素早く閉じ金輪際入らないと心に誓った。
その他の部屋では特に異常はなく原田は左上の部屋で寝食を行うことにしその日は眠ることにした。その夜原田はあの部屋が恐ろしかったがイヤホンを着け音を遮断し眠ることにした。気が付くと朝になっており原田は大学へと行ったのであった。
次回へと続く…