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ベリヲタが語るアイドル戦国時代の思い出

20代の頃、アイドルが好きだった。

いや、本当は好きなんてもんじゃなかった。アイドルに支えられて、なんとか生きていた。

大げさに聞こえるかもしれないけど、アイドルを好きになったことのある人なら理解できる人もいるんじゃないかなと思う。

アイドルにはそれくらい大きな力があるということを。

最初にハマったのはももクロ。

YouTubeでTIFの『走れ』や地獄門のライブ映像、それからUstreamの配信などを観て、「こんなにピュアでキラキラした子たちが実在するのか、、」と衝撃を受けた。

それで、実際ライブに行ってみたら、頭おかしくなりそうなくらい楽しかった。普段死んでるみたいに生きてた自分が、感情を取り戻したような気分になった。

ももクロ好きだったなぁ。
2012年のバカ騒ぎツアーとかめちゃくちゃ楽しかったよ。

その後、さっしーこと指原莉乃さんが企画した伝説のイベント『指祭り』でBuono!を知って、今度はハロプロのパフォーマンスの完成度の高さにまた違った意味で衝撃を受けた。

特に、ももちこと嗣永桃子ちゃん。バラエティ番組で観てたときからガッツがあってかっこいい人だなと思ってたけど、ステージ上のももちはさらにその本領を発揮していた。

歌もトークも当たり前のように上手いし、他のアイドルのファンも多い現場なのに、余裕で会場の空気を掌握している。アイドルとして圧倒的に強かった。

その可愛らしいキャラクターとは裏腹に、かなり「男前」な人なんだと知った。

完全にももちに惚れてしまった私は、順当にBerryz工房にもハマることになる。

Berryz工房。通称ベリ。
七人七様の個性豊かな、ギラギラしたお姉さんたちのグループである。

ベリの面白いところは、子どもの頃から7人で一緒に育ってきたはずなのに、一人一人の持ってる世界観が(見た目も)見事にバラバラだというところだ。

だけど決してまとまりがないわけではなくて、パフォーマンス中の団結力はもちろん、ハロプロの各グループが参加するようなゲーム企画(ハロヲタなら分かると思うけどDマガとか)なんかでも、全員で一致団結して、一番本気になって楽しんでるのがベリだったりする。

みんな見た目はちょっと怖いくらいの派手目なお姉さんたちなのに、隙あらば誰かがふざけだして、他のメンバーもみんなでそれに乗っかっていく。そんなノリの良さも最高に好きだった。

「ハロプロの治外法権」とか、「やりたい放題の野武士集団」なんて言われてたりもしたけど、そんな言葉もしっくりきてしまうくらいのちょっと異色のアイドル。

見た目も中身もバラバラだけど、あの7人で一緒にいるからこそそれぞれの「個」が輝いている感じがして、そこには不思議な一体感があった。

「Berryzは楽しい!」
いつかのラジオでメンバーが連呼してたけど(まあさだったかな)、本当に楽しかったなぁ。楽しすぎたよ。

(ベリについてはまだまだ語りたいことたくさんあるけど、また別の記事で)

ベリは2015年で活動停止してしまったけど、そのあともアンジュルムやこぶしFのライブに行ったり、アプガやチャオベラにハマったり、ハロプロ以外にもWACK系のアイドルやMIGMA SHELTERみたいなちょっとディープなアイドルのライブにも何回か行ったりした。

いろんなライブに行ったけど、なかでも印象的だったのは2017年のBuono! のラストライブ(結局ハロヲタなのです)。

これは本当に凄かった。

嗣永桃子
夏焼雅
鈴木愛理

3人の歌手としての集大成とプライドの結晶みたいなライブだった。

私は3人のパフォーマンスに圧倒されながらも、その直後に控えたももちの芸能界引退や℃-uteの解散に思いをはせて、別れの寂しさやアイドルという存在の儚さを噛みしめていた。

自分の内側からいろんな感情を引き出されたライブだったな。やっぱりBuono! は伝説だったと思う。

それから、チャオベラの解散ライブも熱かった。そもそもチャオベラ自体が熱かった。

その熱さは向上心やプライドからきているのと同時に、そこには悔しさみたいなものも混ざっていたように思う。

ハロプロエッグのエリートとして結成され、ベリや℃-uteに続くはずだったのに、その後大人の事情に翻弄されて苦労が続いたチャオベラ(前:THEポッシボー)。

チャオベラにはなんとなく、「自分たちは本当はもっといけるはずなのに、、」みたいな悔しさがずっと滲んでいたような気がする。

元はエッグのエリートなだけあってライブはめちゃめちゃかっこいいし、煽りやトークも抜群に上手くて実力があるからこそ、見てる方も余計に惜しく感じてしまうんだよね、、

そんな印象の強いチャオベラだけど、最後までキラッキラに輝く姿を見せてくれた4人はやっぱり最高にかっこよかったし、最高に熱かった。(ちなみに私はごっちゃん推しです。)

あー、素敵なアイドルがいっぱいいて楽しかったなぁ、2010年代。

時間を巻き戻してもう一度、アイドル戦国時代を経験したい。また終わってしまったら、また巻き戻して、永遠にリフレインしたい。

私は今でも10年前とかの映像をみて、その時好きだったアイドルたちに元気をもらってる。まだまだ彼女たちに支えてもらってる。

当の本人たちはもう芸能界引退してたり、結婚して家庭を持っていたり、それぞれの道を進んでいるから、何も変わらない自分が悲しくなったりもするけど。。

まあそんな残念な自分はともかくとして、アイドルはやっぱり最高だ。アイドルは私にとって、ヒーローだった。

最後に、私の大好きなアプガの『マーブルヒーロー』を貼っておく。


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