忙しくならない院長になるコツとは?
院長は皆仕事を作り出す事はとても上手い。
改善点を見つけては、常に指示を出す。
特に開業したばかりの院長は、新しい治療や院内業務に目を光らせ、常に前進している。
しかし、自分でやらない仕事を決める事は苦手な人がとても多い。
誰かに任せる事をしない院長の仕事は永遠に増えていく
自分以外ができる仕事を積極的にみつけて、仕事は人に任せるべきである。
自分でやらない仕事を見つけ、スタッフに任せる
人に任せる事ができない人は医院規模を大きくするべきではない
スタッフに任せる事ができない院長は、自分の目の届く範囲の規模にするべきだ。
収入とストレスを天秤にかけて、ストレスない生活を目指した方がいい。
ここで一度考えてみてほしいあなたはどこまで気になるのか?
スタッフと患者の会話が気になる
治療内容が気になる
他のDrの治療した患者が急患で来ると神経をつかう
アポイントの長さが気になる
自分が指示した事ができないと腹が立つ
衛生士のカリエスの見落としが気になる
このあたりが気になる方は規模を大きくしないほうがいいだろう
私は全く気にならないし、自分の指示は30%できればいいと考えている
このくらい鈍感な私でも、スタッフ30人くらいだとストレスがたまる
スタッフの細かい行動まで気になる院長のストレスは計り知れない
人に任せるなら、30%の出来でOKと考える
医院としてどこまで仕事をまかせるのか?
院長はプレイングマネージャーである。
自分が治療をしないと利益が増えない
自分が求人をしないとスタッフが来ない
自分がマネジメントをしないとスタッフがいなくなる
治療をして、セミナーをうけ、スタッフの管理をし、家族と過ごす。
それを1日24時間の間に行うのは不可能だ。
新しい事を始めるのであれば、今の仕事を誰かに割り振るべきだ
そうしないと自分の限界はきてしまう
スタッフも院長から任せられるのは喜ぶ
さらに任されたスタッフはやる気を出す
では何をまかせたらいいのか?
具体的には
スタッフ教育 シフト管理 在庫 有給取得 当日の休む連絡 決裁権(高額でないもの) DA求人 当日欠席の連絡 忘年会の予約 院内イベント管理 院内システムの決定権
これらは必ず任せる事ができる
任せたときのポイントは
自分が伝えた事の30%できたら合格と考える。
私の友人たちもそうだが、院長になったとたんに、スタッフが言ったとおりに動かないと嘆く。
私から言わせれば、おそらくあなたも代診の時に院長からそう思われていたはずだ。
院長の大きい心で許されていただけなのだ
このサイトで何度も伝えるが、あたなはそんなに優秀ではない
自分を棚に上げずにスタッフを見守る。合格点は30点
色々な事を任せれるようになった私が今やっている仕事は
治療(1日10人を週3程度)
何十万以上の機器導入の決定権
歯科医師、歯科衛生士求人
賞与の決定
2億歯医者敗者ブログ
私や代診のアポをMaxいれれば、年商は3000万はあがるだろう
医院全体としては年商2億5000程度になるだろう
私の考えでは3000万で自分の自由な時間を買っている感覚なのだ
自分の時間が増えれば、自然と次に進むための思考が生まれてくる
自分に時間をつくり、次のアイディアを生むのが院長の仕事だ
自分の限界を知る
自分の仕事量の限界を知る事も大切だ
一度限界を知ることで”調整する”という思考になる
睡眠時間を削り仕事、家族、プライベートを全獲りするという意識高い系ユーチューブを見た事があるが、いずれ体調を壊すだろう。
人間が限られた時間の中ですべてをこなす事は不可能なのだ
私も35歳の時に心身が崩壊し、限界を知る事ができた
参考まで限界がきた時の仕事内容は
週6勤務(9時~19時)
年間休日109日
1日30~40人の治療
スタッフ30人
新卒Dr教育
休日は勉強会
スタッフの面談
スタッフのシフト
揉め事の仲介(休日にも電話で対応)
子ども2人
規模拡大を目指す
周りの歯医者と競争
医院継承の軋轢
この生活を5年続けて限界がきた
限界を知った私は仕事内容を変えた
週5勤務(9:00~18:30)
年間休日128日
1日10人の治療
スタッフ35人←なぜか増えた
Drは高い給料で治療ができる人を雇う
勉強会は診療時間内
スタッフ面談、揉め事は社労士へ
シフトは任せる
スタッフ間の揉め事の仲介はしない(何が正解かわからないため)
規模拡大を目指さない
周りの歯医者は関係ない
父親と適切な距離を保つ
この改善で仕事量は50%ほどになった
自分が何をして何をまかせるかは、しっかりと考える必要がある
本当にやりたい事ややるべき事に力を注ぎ、やりたくない事ややるべきでない事はお金を払い人にまかせるべきだ
もっとも有効な方法は“優先順位”を決める事である。
仕事の事だけでなく、プライベートも含め、自分がやりたい事から予定をうめていくのである。
ここで参考までに面白い話をしよう
大きな石理論
「さあ、クイズの時間だ!」
大学のある授業で、教授はそういって大きな壺を取り出しました。
そしてその壺に、ひとつひとつ石を詰めていきました。
壺がいっぱいになるまで石を詰めると、教授は聞きました。
「この壺はもう満杯かな?」
教室中の学生が「はい」と答えました。
「本当?」
教授はそう尋ねながら教壇の下から、
今度はバケツいっぱいの砂利を取り出して、壺のなかに流し込みました。
そして、もう一度聞きました。
「今度こそ満杯かな?」
「多分違います」と、ひとりの学生が答えると、
教授は笑いながら教壇の下から、
砂利よりもっと細かい砂の入ったバケツを取り出し、
それを石と砂利の隙間に流し込みました。
そして、3度目の質問をしました。
「いよいよ満杯かな?」
学生たちは、「イヤ、まだ入りそう」と答えると教授はニヤッと笑い、
今度は水差しを取り出し、水を壺のふちまでなみなみと注ぐといいました。
「先生が何をいいたいかわかるかな?」
ひとりの学生が、
「どんなに満杯に見えても、努力をすれば、
まだまだ詰め込むことができるということですか」と答えると、
教授は「そうではない」と。
「先に大きな石を入れないと、
それが入る余地は、そのあと二度とないということだ。
この壷は人生そのものを示している。
では私たちの人生にとって、大きな石とはなんだろう?
それは仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、
家族であったり、自分の夢であったりする。
つまり、『大きな石』とは君たちにとって一番大切なものだ。
それを最初に壺のなかに入れなさい。
さもないと君たちは、それを永遠に失うことになるだろう」
さあ、あなたの人生にとって、一番大きな石とはなんでしょうか?
あなたの本当に大切なもの?
あなたが考える大切なものは何だろう?
私は必ず週2の休みをとり、週40時間以上労働(セミナー時間も労働)せず、子供との時間や友人との時間にあてている
つまり、セミナー動画や医療機器の説明などは、診療時間中に行っている
まず大きい石である”プライベート”を予定にいれ、仕事の時間をずらしている
学会も参加しており、医院は休診にしている。
学会に参加する事を優先し、患者のアポイントをずらしている
休診にすると1日100万近い売り上げがあるので、-100万だけでなく人件費がかかるが、
30代で学会に友人と参加する事は100万以上の価値があると考えている。
多くの院長は診療がある事を理由に、友人と過ごす事よりも仕事に時間を割く。
若いころに仕事をして、”将来”ゆとりができたときに旅行や学会に参加したいと言う。
その”将来”は本当にくるのだろうか?
五体満足で自分の足であるけるという保証はあるのだろうか?
病気がなく入院していない保証はあるのだろうか?
健康である保証はどこにもないのだ
私も自分がストレスで休職するなんて考えてもいなかった
いかに“今”が大切であるか
大きい石が大切であるか
自分が本当に大切ものをしっかりと考える必要がある
考える時間をつくるために、やらない仕事をきめる