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懐古の地
ただ独り
伽藍の祠に佇み
その無限の夢に虚ろを隠し
洞窟の冷たさ
森の静けさ
わたしの茫漠たる思念の先は
原点たる記憶の地に戻り
如何なるものにも侵害されず
如何なるものにも解放せず
時間も空間も飛び越えて
わたしが憩いたい場は
かの記憶の地
岩肌と苔と緑と蔦と
やがて
黄泉の国から
かの温和な顔が
現れ
まだだよ、と
わたしを現実に追い返すのだ
朝露も黄昏も
幾度となく視たにも関わらず
わたしの亡羊の嘆は
懐古の地を懐かしむ
![](https://assets.st-note.com/img/1731915860-xEcRVGvuwdPnaqeptU1lLAMb.jpg)
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ただ独り
伽藍の祠に佇み
その無限の夢に虚ろを隠し
洞窟の冷たさ
森の静けさ
わたしの茫漠たる思念の先は
原点たる記憶の地に戻り
如何なるものにも侵害されず
如何なるものにも解放せず
時間も空間も飛び越えて
わたしが憩いたい場は
かの記憶の地
岩肌と苔と緑と蔦と
やがて
黄泉の国から
かの温和な顔が
現れ
まだだよ、と
わたしを現実に追い返すのだ
朝露も黄昏も
幾度となく視たにも関わらず
わたしの亡羊の嘆は
懐古の地を懐かしむ