わたしがわたしであるための。
醒めながら眠り、眠りながら醒め、
泣きながら笑い、笑いながら泣き、
信じながら疑い、疑いながら信じる
誰の言葉か忘れた
反語、二律背反、矛盾、混沌、
真逆の事象や情念、相反する心の矢印は
稀有ではなく、およそ、人たる生において
いや、私という人間の半生において
常に足掻き葛藤し、模索の果て
さて 最善なる答は見つけたか?
自問自答すれど、確固たる答などありようもないのだ
私が私であるための、という大仰なタイトル
自嘲するが きわめて、必死なる真摯な願いである
限られた人生のとき
私という個体の光も闇も、
均等に心地よく色合わさる事はなく
生きながら死ぬ、死につつ生きるが如き、
残酷な神=絶望に支配される時を越え
未練たらしく、といえばいいのか、
したたかといえばいいのか、
尚も、少しは私が好きな私であるべく、との欲求は消えず
あぁ、言葉なんぞ、塵だ
正気も狂気も、その天秤など無い
自己陶酔しか、逃げる術は
今のところ持ち合わせていない
情けないかな、臆病者