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林と思想

そら ね ごらん
むかふに霧にぬれてゐる
蕈(きのこ)のかたちのちいさな林があるだらう
あすこのとこへ
わたしのかんがへが
ずゐぶんはやく流れて行つて
みんな
溶け込んでゐるのだよ
 こゝいらはふきの花でいつぱいだ

宮澤賢治

この素朴な詩が好きだ。

外界が内界へ「侵入」

内界が外界へと「湧出」

心象スケッチと、詩人自らが名付けた詩のコンセプトは

相互浸透の、どちらかの様相なのだ。

恣意的創作物と賢治自身が呼ぶ他の詩人たちの詩も

好きであるし、決して、ツクリモノではなく、心の様相だと

思うも。。

今夜は賢治。

単に青を使いたくてサクサクっと描いたラクガキ。


林と思想