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父母生前覚書

緊急搬送後、しばらくナース室の前に母は移されていました。

サービスステイション、見守りや検査、点滴、他、治療必要な方が入る場所。

血圧、体温、他、一応安定ということで、本来ならば本日21日に、従来の父との部屋に

戻すという医師、看護士さんのお達しあり。

が、何しろ、父がうるさい。

「夫婦を別々にするヤツが居るか~!夜、お前たちは、ずっとA子の様子を見れるんか?

俺が寝ずの番をする。早く戻せ!」と騒ぐ。

かつての暴君は、分別つかぬ駄々っ子になりつつある。

母は母で、父の名を呼ぶ。まだ父の名と顔は忘れていないのだ。凄いと思う。

結局、水曜日19日に、母、父の元に戻る。

何だか・・笑っちゃうほど劇的再会。ん・・橋田○○子の世界w

父が涙と涎まみれになり「おぉ、A子~A子~、すまんやった!俺がお前を守る!」と、叫ぶ。

母は・・要するに、土曜日のことも何も覚えていないのだ。父が居なければ父の名を呼ぶに過ぎない。

「お父さん、何泣きようとね。」と、ポツリ。落差に笑う。

此処までは予期出来たこと。

後・・まだ同室になり三日というのに・・喧嘩が始まる。

「おい!A子、聴こえんのか!返事せんか~!」

「うるさい!!静かにし!」

看護師さん、ヘルパーさん、リハビリ師さん・・多くの顔が苦笑。

「離れると恋人同士みたいに会いたがって、くっつくと、また・・いつもの喧嘩が始まるんですねぇ。夫婦のことに、わたしたち口は出せませんけど」

母は普段は白A子さんだ。微笑み寡黙で美しい。

時に・・父に対してのみ、黒A子さん化する。

口調激しく、顔が父曰く”般若”w

何はともあれ・・一週間経過。

安堵・・

ん”~、疲れた・・

でも・・良かった♪