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七つのお祝い:母思ふ
着道楽だった我が母は
当事、裕福だったこともあり
馴染みの呉服屋から定期的に和服を購入
部屋中に広がった色彩の洪水に
子ども心に胸ときめかしたことを
覚えております
桐の箱に(多分)入った着物や帯を
美貌の母は目を細め乙女のような嬌声あげて
テーブルいっぱいに広げられたそれらを手に取り
見惚れておりました
幼稚園、年長の6歳ーわたしの数えで七つのお祝いに
母が選んだものは
黒地に金糸銀糸の模様
女の子なのに
そんな色は嫌いなのに
今思い出せばもっとも高額か上品な着物だったと
想像出来るのですが
わたしは、赤か桃色を着たかった
だから
わたしの娘の七つには
赤い花模様の着物を安物ですが購入し
着せてお祝いしました
娘もまた
赤が好きでしたので
絵はやや可愛らしさに欠けるものの
わたしと娘の合体・・かなw
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今日は母の日
美しかった母は髪の毛ボサボサ、似合わぬピンクのパジャマを着せられ
ただ童女のように
ニコニコ微笑んでおりました
嗚呼
母よ
あなたは美しく生まれたゆえの不幸も多々あったのではないでせうか
紫陽花の籠を喜ぶ母
でも・・生花は置いちゃいけないんですって!
ま、見て喜んでくれたからヨシとするか
カーネーションの赤と白
小学生時代、あの残酷さに疑念を覚えたものでした
生きた母にも亡くなった母にも
同じ赤いカーネーションでよいではないか!
淋しげに白一輪持ち帰る友の
何だか俯いた淋しい顔を思い出す
母の日つれづれ
(日記覚え書き)