月夜の迷子
莫迦だね お前は
月夜だからこそ
そんな風に顔覆い
顕わに泣いていられるのじゃないか
迷子になれるのは
わたしがお前を煌々と照らしている間だけ
朝が来れば
いつものように朗らかに
従順なお前に戻るだろ
気付いているかい
迷子じゃないのさ
月夜に
お前はお前になれるのさ
莫迦だね お前は
月夜だからこそ
そんな風に顔覆い
顕わに泣いていられるのじゃないか
迷子になれるのは
わたしがお前を煌々と照らしている間だけ
朝が来れば
いつものように朗らかに
従順なお前に戻るだろ
気付いているかい
迷子じゃないのさ
月夜に
お前はお前になれるのさ