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いつもの石段:秋

もう少し、色付いているでしょうか。

うらぶれ荒み絶望という、またぞろ私の求める域に到達しかけた頃

この、原風景たるわたしの記憶が

祖父の棲む地が

祖母の声が

まだだよ、と押し戻す。

父と同じじゃないか。

オヤジ、迎えに来て下さい!と泣く父・・

似て来た自分を痛感する。

おじいちゃん・・まだ、駄目?

はい、弱音吐いて醜悪に這いつくばってでも

生きます。頑張って、ソチラで、褒めて貰えるように。



かの地:秋