見出し画像

森に入る

ある時は憩いに

ある時は泣くために

そしていつかのある時は

最悪の中

終焉を求めて

森に入るわたしが居た

絶望は希望の裏側にあるのだと

誰かの言葉に抗い

奇麗事だと喚き

しかし

常にわたしは希望の光を

求めていたのだ

ただ立つ

ただ在る

かの森に今度は優しく穏やかな

老女として

木々に会いにいこう

大きく伸びして

空気を胸いっぱい吸うのだ


森に入る