スポーツ現場でエネルギー消費量をどう評価するか
栄養士が選手のエネルギー必要量を考える際、
➀日々の体重・体組成
②食事調査によるエネルギー摂取量
③エネルギー消費量の測定
が必要となります。
体重・体組成が不変であれば、直近のエネルギーバランスは釣り合っていると考えられます。
ただ実際には毎日食事の内容や量が一緒の方はいませんし、運動によるエネルギー消費量も日々違って当然です。
現状では、なんらかの方法でエネルギー消費量を測定して、日々の体重・体組成の変化がなければ、「エネルギー消費量=エネルギー必要量」という風に考えるのが一般的なようです。
サポートの目的が
➀「体重の維持」であれば、エネルギー消費量と同程度になるように食事の計画を立てます。
②「増量」であれば、エネルギー消費量に追加で500kcalなどエネルギーを付加していくのが一般的です。
③「減量」であれば、エネルギー消費量よりもエネルギー摂取量が少なくなるように食事計画を立てます。
では、エネルギー必要量を算定する際に必要なエネルギー消費量をどのように評価するか。
皆様もご存じの通り、エネルギー消費量を正確に評価するのは難しいです。
そのため、今回はエネルギー消費の基礎的なところと、現場レベルではどういう風にエネルギー消費量を評価するかを書いていきます。
➀エネルギー消費量の構成
1日のエネルギー消費量(TEE)は大きく分けると
・基礎代謝量(BMR)
・食事誘発性熱産生(DIT)
・活動時代謝量(TEA)
に分けることができます。
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