最期の時
私は介護士になって約16年がたとうとしている。
そんな私はよくこんな質問を受ける。
利用者様の死期に関わる時どういう感情になるのか?
答えは無に近いかもしれません。
まぁ、長い方だと3年ぐらいお世話をした人が亡くなるケースがありますが、仲が良かった職員がやめる時のような喪失感はなく、最後だけでも、ここにいてよかったと思っていただけるように、最後のお世話をして差し上げることしか出来ず、なるべく苦しまずにお声かけや、お世話をすることに力を入れて、心残りはあると思いますが、少しでも笑顔で旅立っていただけるようにナースとともにケアをさせていただいております。
なので、悲しむ間もないといいますか、最近は亡くなられる1週間前後より先生から危ないですよとムンテラをしていただき、そこから、面会などに合わせて、清拭やら、最後に着るお洋服屋や物品などを揃え、死亡診断後葬儀屋さんにお電話を差し上げると、葬儀屋さんの方で最後の処置をしてくださることが多く、早くて1時間足らずで、施設より葬儀場の遺体安置所に向かわれます。
その間にやることは山ずみで、最後に顔を見ることが出来なかったということはざらにあるため、悲しみに浸る時間はなく、それだけが心残りな時もあります。
傍から聞くと、心はないのか?と言われるかもしれませんが、笑顔で送り出すこと、いつもとお変わりなく、他のご利用者様に過ごしていただくことに趣を置いているため、私は、泣くことはありません。多分、私だけでは無いはずです。
決して、死に慣れているのではありませんが、
人間には、寿命があるので、抗えないですよね。。