第10回作.AC真駒内マラソンに参加しました
9月の旭川ハーフマラソンで、思わぬ好タイムを叩き出したことで気を良くし、フルマラソンを走ってみたくなり、まだエントリー可能だった作.AC真駒内マラソンに申し込みました。
この大会は2016年に初めて参加した思い出深い大会。この時の参加賞のTシャツは、勝負どころで着用しています。「あの大会に比べたら全然!」と。
第3回の後、なかなかタイミングが合わなくて参加できずにいたので、楽しみ半分、完走できるか不安半分でした。
会場まで
最寄り駅へ車で移動、始発の札幌行きの特急に乗り6時台に札幌へ。地下鉄南北線で終点の真駒内へ。駐車場は数が少ないので、必ず公共交通機関を利用しましょう。
歩くこと20分ほどで真駒内セキスイハイムスタジアムが見えてきます。入り口は裏側なので、ぐるっと回ります。
入り口を進みスタジアムに入るとテントがあり、ゼッケン末尾番号に区分けされた受付があるので、事前のメールで配布された参加証をスマホに表示、読み込んでもらったらゼッケンと景品が配られます。建物の1Fは混雑してますが、左右に広がるフロアの空きスペースで準備をします。
2Fには男女更衣室と手荷物預かり所があり、トイレがすいていました。ただ、スタジアムから簡易階段を上らないとたどり着けない(螺旋階段があると言われたが見つけられなかった)ので混雑します。手荷物預かり所は以前は用意されていなかったので、うれしいですね。
8:30の受付終了後開会式が行われます。準備体操、ペーサーの紹介をします。この大会、ぺーサーが15分刻みの上、2人のペーサーが「サブ4」「サブ4+5分」と、さらに細かく設定してくれるグループがいて、本当にランナーファーストな大会です。
コース
コースは10㎞のコースを4周走った後、残り2.2㎞を走ります。後述しますがこれが分かりにくい。
セキスイハイムスタジアム西口から真駒内公園の南側に向けて緩やかな坂を上ります。坂を上りきると、北側に向かいます。11月3日開催だった頃は公園内のトイレを利用するランナーさんがいましたが、この時期は冬囲いで封鎖されていました。
細い道路下のトンネルをくぐり、左へカーブすると、リトルリーグを楽しむ小学生を横目に走り、豊平川沿いの河川敷に出ます。6㎞の案内看板を過ぎたあたりで折り返し。給水所は3か所あり、バナナや甘栗などの補食も用意されています。
ペーサーを間違える
スタート地点からタイムごとにペーサーの後ろに並んで号砲を待ちます。目標は5時間台の完走ですが、当然ペーサーは一定のペースで進んでいきます。足に不安があったので、いけるうちに稼いでおきたいと思ったので、4時間45分のペーサーについていくことにしました。
ところが
ゆっくり走る方が難しいですよね。普段の慣れたペースでみるみる上がってしまい、4時間30分台の集団にいる気が付きました(ペーサーさんの背中に「〇時間〇〇分 キロ〇分」とわかりやすく書かれているが、集団の後ろについていたため見えていなかった)。これでは逆に足がつぶれてしまうと思いましたが、今更引くに引けず、かえってペースを落としても、次の集団の後についていくほど、ペースの切り替えもできないし、いけるところまでついていくことにしました。
コンディションが上がらない
いつものキロ6分のペースで順調に走っているはずが、なぜだか心拍がいつもより上がっています。これでオーバーペースなのか?どうもコンディションがよくないようですが、我慢して走りました。
20㎞を過ぎて3週目の周回に入ると心肺機能は落ち着いてきましたが、足が動いてくれません。少しずつペースが落ちペーサーの後をついてゆけず、河川敷に出た23㎞あたりで完全にブレーキ。折り返しからほぼ早歩き状態を繰り返しました。
時計を見るとまだ3時間を経過しておらず、もう少し粘って貯金を作れば制限時間内は完走できる。しかし、昨年の柴又やサロマ湖で途中棄権した負け犬根性が、拒否反応をおこします。
「いつ棄権しようか」
「いやもう少し」
「もうダメ、走れない」
「俺より辛そうな人があきらめていないんだから!」
の繰り返し。30㎞走りきるとポジティブな気持ちが少し勝り、キロ7分前後で35㎞まで走りました。4時間45分、5時間の集団にどんどん抜かれて行きますが、「残り2時間あるから歩いても完走できるんじゃね?」と思うと、気持ちがポジティブに。その後、5時間15分の集団にくらいついていきますが、37㎞地点で離され、零れ落ちた集団についていくのを目標にします
ゴール
残り2.2km。残り1時間というところなので、完走は確実。スタジアムを出て気持ちは前に出るのですが、足が動きません。ちょっと走っては歩くの繰り返し。踵やふくらはぎ、腿の裏が痛むので歩くのもやっと。それでも最後の力を振り絞って5時間20分ほどでゴールできました。
走ってみて気がついた課題
問題の40km地点。東口のアリーナ入口は下図のように右がゴールする人のレーン、左がさらに2.2km走る人のレーンで2個のコーンで仕切っています。これ、周回する人とゴールする人が交錯するんですよね。で、4周回でゴールだと思っている人が多くて、RUNNETの大会レポで「ゴールしたと思ったら、記録証をみたら2.2km足りなかった」とありました。また、私の目の前を走っている人がコースを間違えて緑の矢印を逆走していきました。声をかけようにも大声を出す元気もなく、あっという間に見えなくなってしまいました。スタジアムの中に誘導係がいて声をかけるのですが、とても見えにくかったです。
個人的な意見ですが、40kmを走り終えた人なら勘違いしても仕方ないかなあと思えるほど、わかりにくいのは確かです。しかしトレランもやる身としては、運営をあてにせず自分でコースを覚えておくことが大前提だと思います。厳しいかもしれませんが。
今年で10回を迎えた大会。開催を危ぶまれた時期があり、コロナ禍で夏にハーフマラソンに切り替えて乗り越えました。本当におめでとうございます。こんなに手弁当でアスリートのことを考えて運営されている大会はありません。この北国でこの時期にフルが走れる貴重な大会です。来年も挑戦したいし、札幌市民じゃありませんが、走れなかったらボランティアで力になれたらと思える大会です。いつまでも続いてほしい大会です。