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インドネシアとASEAN

こんにちは。
今日のテーマは、インドネシアとASEANについてです。  

インドネシアとASEANについて、以下にまとめました。

①ASEANの設立と主導的役割
②経済統合における貢献と課題
③地域安全保障における役割



①ASEANの設立と主導的役割
 インドネシアは1967年のASEAN設立時の原加盟国の一つであり、その設立に主導的な役割を果たしました。特に、1965年の政変後に権力を掌握したスハルト政権が、地域の安定と反共産主義を掲げてASEAN設立を推進しました。例えば、1976年の第1回ASEAN首脳会議がインドネシアのバリ島で開催され、「ASEAN協和宣言」が採択されました。これにより、ASEANの方向性が経済協力重視へと転換し、インドネシアのリーダーシップが発揮されました。また、ASEAN事務局がジャカルタに設置されたことも、インドネシアの中心的役割を象徴しています。


②経済統合における貢献と課題
 インドネシアは、ASEANの経済統合において重要な役割を果たしてきました。2015年のASEAN経済共同体(AEC)設立に向けて、インドネシアは積極的に関与し、域内の関税撤廃や投資自由化を推進しました。しかし、インドネシアの巨大な国内市場と保護主義的傾向が、時に経済統合の障害となることもありました。例えば、2018年時点でインドネシアのAEC関連措置の実施率は約92%であり、他の主要ASEAN諸国と比べてやや低い水準にとどまっています。これは、国内産業保護や経済格差への懸念が背景にあると考えられます。


③地域安全保障における役割
 インドネシアは、ASEANを通じて地域の安全保障と安定に重要な役割を果たしてきました。特に、「ASEAN方式」と呼ばれる協調的アプローチの推進や、南シナ海問題への対応においてリーダーシップを発揮しています。例えば、2002年に採択された「南シナ海行動宣言」の策定過程で、インドネシアは中国とASEAN諸国の間の調整役として重要な役割を果たしました。また、2011年以降、インドネシアは年間約20回のASEAN関連会議を主催し、地域の対話と協力を促進しています。



以上です。それでは皆さん良い一日を。

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