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【インドネシア】iPhoneの立ち位置

こんにちは。
今日のテーマは、インドネシアにおけるiPhoneの立ち位置についてです。  

インドネシアでiPhoneは高級品で、金持ちステータスとして浸透しています。
今回はそんなiPhoneの立ち位置をまとめました。

①限定的な市場シェア
②ステータスシンボルとしての人気
③徐々に拡大する市場


①限定的な市場シェア
 インドネシアにおけるiPhoneの市場シェアは比較的小さく、全体の約8-12%程度にとどまっています。これは、Samsung、Oppo、Xiaomiなどの Android端末が市場の大部分を占めているためです。例えば、2022年の統計では、iPhoneはインドネシアのスマートフォン市場で第3位に位置しており、トップのSamsungやOppoと比べると大きく差をつけられています。この背景には、iPhoneの高価格が大きく影響しています。最新のiPhoneモデルの価格は約1,849万ルピア(約13万円)で、これはインドネシアの平均年収の約3分の1に相当します。一方で、Android端末の平均価格は約260万ルピアと、iPhoneと比べてはるかに手頃な価格となっています。このため、多くのインドネシア人消費者にとって、iPhoneは高級品や贅沢品として認識されています。


②ステータスシンボルとしての人気
 iPhoneは、その限定的な市場シェアにもかかわらず、インドネシアでは高いステータスシンボルとして認識されています。特に若者や都市部の中間層・富裕層の間で人気があります。多くのインドネシア人にとって、iPhoneを所有することは経済的成功や社会的地位の象徴とみなされています。例えば、ジャカルタやスラバヤなどの大都市のカフェやショッピングモールでは、iPhoneを使用している人々をよく見かけます。また、iPhoneのカメラ性能の高さも評価されており、「iPhoneで撮影した写真を送ってほしい」といった要望が出るなど、その画質の良さが認知されています。このような認識が、iPhoneのブランド価値を高め、限定的ながらも一定の需要を維持する要因となっています。


③徐々に拡大する市場
 iPhoneの市場シェアは、過去10年間で徐々に拡大傾向にあります。2011年から2021年にかけての統計を見ると、Samsungのシェアが低下傾向にある一方で、iPhoneは着実に成長を続けています。この背景には、インドネシアの経済発展と中間層の拡大があります。急速な経済成長により、所得水準が上昇し、高価格帯の製品を購入できる層が増加しています。また、若年層を中心に、ブランド志向や品質重視の傾向が強まっていることも、iPhoneの人気上昇に寄与しています。さらに、Appleは現地の需要に応えるため、分割払いやトレードインプログラムなどの販売戦略を展開しています。これにより、以前は手の届かなかった消費者層にもiPhoneが浸透しつつあります。このように、iPhoneはインドネシア市場において、高級ブランドとしての地位を維持しつつ、徐々にその存在感を増しています。経済成長と共に、今後さらなる市場拡大が期待されています。

以上です。それでは皆さん良い一日を。

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