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インドネシアのお見合い結婚

こんにちは。
今日のテーマは、インドネシアのお見合い結婚についてです。  

インドネシアのお見合い結婚の特徴を以下にまとめました。
①親族や知人を介した伝統的なマッチング
②宗教的価値観に基づく選択基準
③短期間での結婚決定



①親族や知人を介した伝統的なマッチング
 インドネシアでは、親族や知人を介した伝統的なお見合いが今でも広く行われています。この方法は「タアルフ」と呼ばれ、イスラム教の教えに基づいています。具体的には、親や親戚、友人などが仲介役となり、適切な結婚相手を紹介します。この際、家族の社会的地位、教育レベル、宗教的価値観などが重視されます。例えば、同じモスクに通う家族同士で紹介が行われることも多いです。近年の調査によると、都市部の若者の間でも約30%がこの方法で結婚相手を見つけています。特に、ジャワ島やスマトラ島などの伝統的な価値観が強い地域では、この割合がさらに高くなる傾向があります。この方法は、家族の意向を尊重しつつ、信頼できる人物との出会いを保証するものとして、多くのインドネシア人に支持されています。



②宗教的価値観に基づく選択基準
 インドネシアの人口の約87%がイスラム教徒であり、お見合い結婚においても宗教的価値観が重要な選択基準となっています。具体的には、同じ宗教であること、イスラム教の教えを日常生活で実践していること、断食月(ラマダン)を守ることなどが重視されます。また、女性の場合はヒジャブ(スカーフ)を着用しているかどうかも、敬虔さの指標として考慮されることがあります。ある調査によると、お見合い結婚を考えているインドネシア人の約80%が、宗教的価値観の一致を「非常に重要」または「重要」と回答しています。特に、アチェ州やスマトラ島西部など、イスラム教の影響が強い地域では、この傾向がより顕著です。この背景には、宗教が生活の中心にあるインドネシア社会の特徴と、異なる宗教間の結婚に対する社会的な抵抗感があります。



③短期間での結婚決定
 インドネシアのお見合い結婚の特徴として、比較的短期間で結婚が決定されることが挙げられます。一般的に、初対面から結婚までの期間は3〜6ヶ月程度と言われています。中には、数週間で結婚を決めるカップルも珍しくありません。この背景には、長期間の交際を好ましくないとするイスラム教の教えや、早期の結婚を奨励する社会的風潮があります。ある調査によると、お見合いで知り合ったカップルの約60%が、6ヶ月以内に結婚しているという結果が出ています。特に、農村部や地方都市では、この傾向がより強く見られます。この短期間での結婚決定は、西洋的な恋愛結婚とは対照的です。しかし、多くのインドネシア人は、この方法が不適切な関係を避け、家族の支持を得やすいと考えています。また、結婚後に互いを理解し合い、愛情を育んでいくという考え方も広く受け入れられています。

以上です。それでは皆さん良い一日を。

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