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インドネシアとBRICS

こんにちは。
今日のテーマは、インドネシアとBRICSについてです。  

インドネシアとBRICSについて、以下にまとめました。
①正式加盟の発表と背景
②インドネシアにとっての意義と期待される効果
③BRICSの変容と今後の展望




①正式加盟の発表と背景
 2025年1月6日、ブラジル政府はインドネシアがBRICSの正式メンバーとなったことを発表しました。この加盟は2023年のヨハネスブルグでの首脳会議で承認されており、BRICSの拡大戦略の一環として位置付けられています。インドネシアは東南アジア最大の人口を持つ国として、グローバルサウスの協力深化に貢献することが期待されています。インドネシアのBRICS加盟は、世界の経済・政治構造の変化を反映しています。従来の西側主導の国際秩序に対するバランサーとしてBRICSの影響力が増大する中、インドネシアの参加はこの傾向をさらに強化するものと考えられます。




②インドネシアにとっての意義と期待される効果
 BRICS加盟は、インドネシアにとって戦略的に重要な一歩です。インドネシア外務省は、この加盟がグローバルな課題に対するインドネシアの積極的な役割の向上と、より包括的で公正な世界秩序の実現に向けた多国間協力強化へのコミットメントを反映していると述べています。具体的には、経済的レジリエンス、技術協力、持続可能な開発の推進、気候変動や食糧安全保障、公衆衛生といったグローバルな課題への取り組みにおいて、インドネシアが積極的に貢献することが期待されています。また、国連などの国際機関におけるインドネシアの発言力強化にもつながる可能性があります。




③BRICSの変容と今後の展望
 インドネシアの加盟は、BRICSの拡大と変容を象徴する出来事です。2009年の設立当初は5カ国で構成されていたBRICSですが、2024年にはイラン、エジプト、エチオピア、UAEが加わり、さらに2025年にインドネシアが加盟することで、その影響力と多様性が増しています。BRICSは現在、世界経済の約4分の1を占める重要な経済ブロックとなっています。インドネシアの加盟により、BRICSはさらにその経済的・政治的影響力を強化すると考えられます。特に、ドル以外の通貨での取引増加や地域通貨の強化など、国際金融システムの改革に向けた動きが加速する可能性があります。これらの動向は、世界経済の多極化と新興国の台頭を反映しており、今後の国際関係に大きな影響を与えることが予想されます。


以上です。それでは皆さん良い一日を。

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