キタニタツヤ『次回予告』MVの考察

キタニタツヤの新曲『次回予告』のMVが公開された。

MVを手掛けたのは、藤井亮氏。

特撮もののオマージュが印象に残る。

さてこのMV、景色に歌詞が盛り込まれている、というユニークな工夫がされている。

景色に歌詞が盛り込まれている、とはどういうことか。

たとえば以下のシーン。

MVの0:22頃

営業成績に
池、多田、加江、馬毛名、井出
と社員の名が記されている。

この時、「行け!戦え!負けないで!」という歌詞が歌われている。

ダジャレだ。

他にも、

MVの1:09頃

麻痺、ルマデ、LOOP SEATER、ヒビヲ

「麻痺るまでループした日々を」

といった塩梅だ。

街の景色に、あの手この手で歌詞を忍ばせている。


さて、このMVで一際、私の目をひいたシーンがある。

1:12頃
1:13頃

歌詞を盛り込むために作られた架空の自治体と、その市章(区章)だ。

「はみ出して性懲りも無く足掻く」という歌詞に対応している。

MVを参考に、パワーポイントで再現してみた。



さて、私は市章・区章(シンボル)が大好きだ。

この記事でも書いたが、市章・区章の意味を推察するのが大好きなのだ。

そのノウハウを活かし、架空の市章・区章の意図も当ててみせる!!!


区章を見たらまずは、文字が隠されている可能性を探る。

現実の例を見てみると、こんな感じ。

東京都北区の区章
「北」があしらわれている。


荒川区の区章
上が「ア」下が「ラ」
中央が「川」




さて、今回のシンボルを確認してみよう。

この茂名(もな)区に注目したい。

プロビデンスの目を思わせる怪しげな意匠だが、


カタカナの「モ」を組み込んだものと思われる。

区のHPに行けばこんな説明文があることだろう。

茂名区のシンボルは、公募により決定されました。
「モ」の意匠をあしらっています。
また、三角形は安定感を、中央の円から波及する波紋のデザインは区民の文化的なつながりを表しています。

あるわ〜。
あるある。

我ながら、かなりありそうなものに仕上がった。

この調子で他のシンボルも考察していこう。


安賀(あが)区についてだが、

私の再現したものだと分かりにくいが、

よく観察すると、この区章は、6つの円と、六芒星の組み合わせでできていることがわかる。

宗教的な含みを持つ六芒星(二つの正三角形を組み合わせた星)を用いていることについても考察の余地はありそうだ。

しかし私の関心の対象はもっぱら区章の、行政の意図だけ。

さて、円と直線が絡み合うこのデザイン。
私の考察はこうだ。

この図形のパターンの中に

アルファベットの「A」

アルファベットの「G」が隠されている。

AとGが、安賀(A GA)区を表現している。

なかなか納得感のある考察ではないだろうか。

区のHPにはきっとこう書かれているだろう。

安賀(A・GA)のアルファベットが組み込まれています。
また、連続する円は区民の団結を表しています。
全体としては、区の花、薔薇をイメージしています。


最後は波見田(はみだ)市だ。

早速、波見田市のHPをば。

我が市のシンボルは、欠けたハサミがモチーフとなっています。
欠けた「ハサミ」の意匠は「ハ ミ」、すなわち波見田の名を表しています。
またハサミの指穴を目に見立て、にっこりと微笑む口のデザインと合わさり、市民の平和と安全を「見」守るという意味が込められています。
また、何も切れない、片刃を欠くハサミは、途「切れる」ことのない市の発展の願いが込められています。

なかなかそれっぽいのではなかろうか。

ハサミという穏やかでないモチーフも本MVの雰囲気作りに一役買っているように感じられる。


※このnoteは全て私の勝手な妄想です。

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