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町田のナポリタン

私は喫茶店が好きだ。

ふかふかのベロアの椅子に腰掛け、深い色の木製の机にはお店のマークが付いたコースターが置かれる。なぜだかいつも湿度が高くて、そのせいか動きがなんだかゆったりとする。

声を張らなくてもスマートに注文を取ってくれる。
氷の溶ける音と、お湯が沸く音と、広がる香りと。

そして運ばれてきた薄いカップソーサーは、細い線で描かれた模様で、より繊細な味を引き立てるのだ。

しかし今回の喫茶店は古き良き、から新しくて懐かしい。


町田 The CAFE

1958年にできた珈琲の殿堂プリンス。
店内には観葉植物とアンティークの置物がずらり、混沌としていながら多くの人に愛されてきた喫茶店だったそう。
その跡地にできたカフェだ。

店内には大きなテーブルがひとつと、数人が座れるテーブルがたくさん。木の温もり溢れる店内、壁にはレコードやグラスがずらり。
お酒がたくさんあるのも見逃さなかったぞ。

食べたのはノスタルジックナポリタン。
グラスに当たった光がキラキラと机に映るのが美しい。

ノスタルジックナポリタン



塩気のあるウインナーと卵が、ナポリタンの甘みをぐっとあげている。チーズがかかっているのも嬉しくて、あたたかいうちに食べるたべる。なんだかモチモチだしスパゲッティじゃないよね、と食べていたが生パスタらしい。
おいしかった〜

本当はプリンも食べたかったし、クリームソーダも飲みたかった。プリンアラモードがすごく食べたかった!
(まだ食べたことないからプリンアラモード!)
けれども、これは取っておこう。


あいみょんの『GOOD NIGHT BABY』の歌詞が好きで。

さよならのあとに
会いたくなるように
キスは我慢しておこう
「グッドなナイトにしなよ ベイベー」

また行くんだと心に誓い、会える日まで我慢することにした。もう既に恋しい。プリンアラモード。

私の好きなものは私だけが好きであれば良くて。それが世間から理解されることも、普通であることも必要ないのだ。

誰かと好きを共有することも楽しくて、あったかくて、ほくほくできると知っている。知ってはいるのだ。
でももう少し、ひとりで楽しみたい。

けれども最近は変わってきている。
「しほちゃんコレ好きでしょ」
「あなたがこういうの好きだと思って」
「しほちんは絶対好きだと思う」
そんな言葉を周りから聞くのが嬉しくなってきているのだ。

「なんでわかるの〜」
なんてニヤニヤしながら。
私は顔に出るタイプだから。

だから私もこんなことばがついつい出てしまう。

「一緒に行きたいと思って」

あなたと食べたらきっと美味しい、もっと美味しい。
楽しみは取っておこう。
その楽しみを一緒に共有するのだ。

そうそう、ナポリタンと言ったら神保町のあそこも最高においしいよね。また食べたい!

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